平成24年12月1日(土)恒例の天台宗全国一斉托鉢が比叡山麓の大津市坂本一帯で行われた。
第27回天台宗全国一斉托鉢は延暦寺一山住職や職員、天台宗務庁の役職員、総勢100人が参加した。
午前9時、法螺の音を合図に生源寺を出発した一行は、半田孝淳天台座主を先頭に「造り道」を托鉢行脚。その後、一行は5班に分かれて坂本界隈の戸別托鉢を行い、総額423,855円の浄財が寄せられた。この浄財は、NHK歳末たすけあいに全額寄託される。
また、天台宗務庁の役職員と、延暦寺一山寺庭婦人会の協力を得て、JR比叡山坂本駅とJR堅田駅、京阪坂本駅で街頭募金を実施し、合わせて62,544円が寄せられ、地球救援事務局に寄託した。
近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成24年11月18日に高槻市の神峯山寺(近藤眞道支部長)を会場に、一隅を照らす運動近畿大会を開催し、檀信徒約120名が参加した。
近藤眞道支部長、司会のもと高岡保博教区本部長より開会の挨拶、続いて福惠善高一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。
今大会では、一隅を照らす運動と協力体制にある、非営利活動法人アムダ(AMDA)代表の菅波茂氏を講師に迎えて「市民参加型人道支援外交について」と題して講演。アムダと一隅を照らす運動の関係、アムダを立ち上げるきっかけに宗教との関わりがあったことなどを話された。
また、アムダには相手を尊重して救援活動を行う事を第一に掲げており、国際的にも珍しくAMDA独自の考えである。
最後に、近藤眞道支部長より挨拶があり、閉会となった。
平成24年11月9日、山陰教区本部(見上知正教区本部長)では鳥取県羽合温泉「羽衣」を会場に、「一隅を照らす運動」山陰教区推進大会を檀信徒研修会と併せて開催し、住職・檀信徒ら約50名が参加した。
開会式では見上教区本部長を導師のもと「山家学生式」をお唱えした。続いて見上教区本部長、青砥治朗檀信徒会長会会長より開会の挨拶、福惠善高一隅を照らす運動総本部長より祝辞が述べられた。
第1部では落語家「露の団姫」氏による「一隅を照らす落語」が講演された。
第2部では湯梨浜町文化財保護委員「佐々木靖彦」氏による「東郷湖周辺の歴史遺産」が公演された。
参加者からは「一隅を照らすという言葉について、落語を通じてお話していただき、よく理解することができた」という声があり大変好評であった。
また「私達の土地にある歴史遺産をこれからも守っていきたい」と話す参加者の声もあった。
最後に一隅を照らす運動キャラクター「しょうぐうさん」と参加者一同で記念撮影し、山陰教区一隅を照らす運動推進大会は閉会となった。
平成24年10月26日、滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)では比叡山延暦寺横川を会場に、「一隅を照らす運動」滋賀教区推進大会を檀信徒総会と併せて開催し、住職・檀信徒ら約250名が参加した。
開会式を横川駐車場で行い、横川中堂で長山教区本部長を導師のもと法楽が行われた。
つづいて、横川中堂をはじめ各諸堂や境内地を参加者全員で清掃した。その後、布教師会幹事が、横川中堂、元三大師堂、恵心堂、根本如法塔をそれぞれ説明し、参拝した。
参加者からは「世界遺産の延暦寺を清掃し参拝するという大変貴重な体験をした」という声があり大変好評であった。
閉会式では副実行委員長吉田慈敬師より閉会挨拶があり、滋賀教区一隅を照らす運動推進大会は閉会となった。
信越教区本部(師田香雪教区本部長)では、平成24年10月26日に信越教区小県部津金寺を会場に、信越教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、約350名が参加した。
まず最初に師田香雪教区本部長導師のもと法楽が執り行われ、参加者一同で般若心経、宗祖ご聖文をお唱えした。
次に師田教区本部長、会場寺院の津金寺住職矢崎大祐師より開会の挨拶が述べられた。次に天台宗務庁参務阿部昌宏財務部長、吉澤道人信越教区宗議会議員、吉澤圓敬信越教区布教師会長より祝辞が述べられた。
次に師田教区本部長より実践者表彰が行われ、参加者全員で一隅を照らす運動推進の誓いを述べた。
記念講演として、講師に「ひろ さちや」先生による「八万四千の光」と題して講演があった。
講演の中で「妙法蓮華経の中では(諸法実相)という言葉があり、それは誰しもが宝物のように尊いのです。」と講演され信越教区一隅を照らす運動推進大会は閉会となった。
茨城教区本部(酒井貫全教区本部長)では、平成24年10月26日、二本松寺(茨城県潮来市・森良仁支部長)を会場に、第17回一隅を照らす運動茨城教区本部推進大会を開催し、住職・寺族・檀信徒ら約200名が参加した。
今大会は、「社会の中に一隅を照らす精神と意識を高め、実践する機会となることを目的とする」をテーマに実施され、始めに酒井本部長導師のもと法楽が行われ、その後、「伝教大師鑽仰和讃」が奉納された。
篤行者表彰があり、小学校に米作りとさつまいも作りの土地の無償提供・事前準備・植え付けなどを行っている平山清一氏が総本部長賞を表彰された。
続いて、主催者である酒井本部長の挨拶。来賓の福惠善高同運動総本部長と舩戸俊宏茨城教区宗議会議員より祝辞があった。
また、松永博臣事務局長より一隅を照らす運動活動報告があった。
記念講演では、比叡山延暦寺一山最乗院住職高川慈照師を講師に招かれ、『十二年籠山行の修行と生活』と題した法話があった。
講演の中で高川師は「家族の絆が大事、思いやる心をもつことだ」と語った。その後、沼田妙佳住職率いるバンドによるミニコンサートが行われ、参加者全員で歌唱した。最後に、教区議会議員より挨拶があり、閉会となった。
茨城教区本部では、推進大会を寺門興隆の良い機会と位置づけ、教区内の寺院を会場に大会を開催している。