仏教 今日のひとこと

仏教 今日のひとこと
お釈迦さまや天台大師はもとより、伝教大師はじめ日本仏教各宗派の祖師のお言葉は、
仏教の教えに裏打ちされた大変素晴らしいものです。
このコーナーでは、仏教に関する珠玉の名言を「仏教 今日のひとこと」として紹介します。
それぞれの言葉には味わい深いものが数多くあり、みなさんの日々の生活指針になれば幸いです。
- No.015
- 我れ未だ六根相似(ろっこんそうじ)の位(くらい)を得(え)ざるより以還(このかた)出假(しゅっけ)せじ。
- 伝教大師最澄(天台宗宗祖。767-822)
- 意訳
私はいまだに六つの感覚器官(眼耳鼻舌身意)が清浄になって仏陀のそれと等しくなるような段階まで至っていない。その段階に至るまでは世に出て働くことはせず、山の中に籠もってもっぱら修行に専念しよう。
- 出典
『願文』
- 解説
伝教大師が東大寺戒壇院で具足戒を受けて比丘となった直後、比叡山に入って、仏教者としての誓いを著したもの。世間の無常、善因善果・悪因悪果、人身の得難きこと、自己への反省、大乗菩薩僧としての誓願について記している。
天台宗公式サイト内「法話集」 も合わせてご覧ください。