平成25年12月9日、総本部は「NHK歳末たすけあい」と「NHK海外たすけあい」へ義援金を寄託した。
当日、NHK大津放送局から辻田和則局長が来庁し、一隅を照らす運動木ノ下寂俊理事長、同運動武覚超副理事長から目録が手渡された。
歳末たすけあいには、12月1日に比叡山麓坂本地区で行われた「天台宗全国一斉托鉢」にて集まった浄財523,201円。海外たすけあいには、地球救援事務局から1,000,000円がそれぞれ寄託された。
また、寄託式には比叡山幼稚園から真嶋全康園長先生と、園児3名と保護者3名も出席し、秋に行われたバザーの収益金が、園児達から辻田局長に手渡された。
辻田局長は「本日お預かりした浄財は助けを必要とされる方々の為に、有効に使わせていただきます」と述べられた。
平成25年12月1日(日)、師走の恒例行事となった全国一斉托鉢が比叡山麓の大津市坂本地区一帯で行われた。
第28回全国一斉托鉢は延暦寺一山住職や職員、天台宗務庁の役職員、総勢約100人が参加した。
午前9時より、法螺貝の音を合図に生源寺を出発した一行は、半田孝淳天台座主を先頭に「造り道(つくりみち)」を托鉢行脚。その後、一行は5班に分かれて坂本界隈の戸別托鉢を行い、総額523,201円の浄財が寄せられた。
また、天台宗務庁の役職員と、延暦寺一山寺庭婦人会の協力を得て、JR比叡山坂本駅とJR堅田駅、京阪坂本駅にて街頭募金を実施し、合わせて62,841円が寄せられた。
なお、当日いただいた浄財は、NHK歳末たすけあい運動とNHK海外たすけあい運動に寄託される。
近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成25年11月23日に高槻市の神峯山寺(近藤眞道支部長)を会場に、近畿教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、檀信徒約200名が参加した。
はじめに、高岡保博教区本部長より開会の挨拶、続いて横山照泰一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。
今大会では、禅定林住職サンガラトナ・法天・マナケ師を講師に迎えて「インドの仏教」と題して講演があった。
自身の幼少期から比叡山で修行した経験談や、現在インドで取り組んでいる仏教の復興活動などを紹介した。
また、東日本大震災での被災者のエピソードを例に挙げ、「被災者自身が危機的状況にあるにも拘わらず、様々な面で人に譲ることが出来る日本人は、誰しも一隅を照らす心を持っている」と述べ、参加者は講演に聞き入っていた。
最後に、高岡保博教区本部長より挨拶があり閉会となった。
信越教区本部(師田香雪教区本部長)では、平成25年11月19日に信越教区伊那部光前寺を会場に、信越教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、約350名の参加者が集まった。
最初に師田教区本部長導師のもと法楽が厳修され、参加者一同で般若心経、山家学生式をお唱えした。続いて、師田教区本部長、会場寺院である光前寺住職の吉澤道人宗議会議員より挨拶が述べられた。
次に、横山照泰一隅を照らす運動総本部長、吉澤圓敬信越教区布教師会長より祝辞が述べられた。
実践者表彰では、総本部長賞を1団体が受賞され、横山総本部長より表彰された。
その後、一隅を照らす運動推進の誓いとして、一隅を照らす運動実践の3つの柱を参加者全員で述べた。
第一部では、落語家露の団姫師による「一隅を照らす落語」が披露され、会場は笑いに包まれていた。
第二部では、講師に宮本祖豊延暦寺一山円竜院住職による「十二年籠山行」と題した講演が行われた。宮本師は、出家に至るまでの経緯やこれまでの体験を話され、質問に答えるなど、参加者は貴重な話に耳を傾けていた。
最後に、吉澤道信信越教区事務局長より挨拶があり閉会となった。
一隅を照らす運動総本部では、第13回一隅を照らす運動公開講座を平成25年10月31日に天台宗務庁で開催した。
今回の講師は、特定非営利活動法人アムダ代表菅波茂氏を迎え、「困った時はお互いさま」と題して講演された。
約1時間の講演では、菅波代表がアムダを設立された経緯や東日本大震災での救援活動などを話され参加者は聞き入っていた。
菅波代表は、人道援助の三原則である、1.誰でも他人の役に立ちたい気持ちがある、2.この気持ちの前には、国境、民族、宗教、文化等の壁はない、3.援助を受ける側にもプライドがある、の3つを挙げ、「アムダでは、この三原則をもとに救援活動をしており、活動員は、相互扶助の精神である困った時はお互いさまの心で接している」と紹介した。
また、菅波代表より直接、参加者に質問がないか尋ねる場面や、参加者の質問に対してエールを送る一幕もみられ、会場が一体となって盛り上がった。
滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)では、平成25年10月27日に滋賀教区坂浅部東雲寺(吉田慈順支部長)を会場に、第17回一隅を照らす運動滋賀教区本部推進大会を開催、約200名の参加者が集まった。
はじめに、長山教区本部長を導師に法楽を厳修。続いて、挨拶があり開会した。
次に、実践功労者表彰として一隅を照らす運動総本部長賞を1団体、滋賀教区本部長賞を2名、それぞれ福惠善高一隅を照らす運動総本部長、長山教区本部長から表彰された。
続いて来賓の紹介があり、代表して福惠総本部長から祝辞が述べられた。
第1部では、延暦寺一山千手院住職小林隆彰師による「一隅を照らす」と題した講演が行われた。小林師は、時折冗談を交えながら聴衆を笑わせ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
第2部では、まず玄清法流成就院住職梶谷隆幸師と妙音寺住職城戸清賢師による琵琶の演奏が行われ、引き続き、大会を締めくくる法楽が行われた。法楽では梶谷、城戸両師が琵琶を弾き、滋賀教区仏教青年会有志が木魚や、太鼓、磐子、鈸を打ち鳴らし、音色に合わせて参加者全員で『般若心経』をお唱えするという創作性に富んだ趣向を凝らしたものとなった。
最後に、当日会場で集まった浄財が滋賀教区檀信徒会会長中嶋義夫氏から一隅を照らす運動総本部へ寄託され閉会となった。
茨城教区本部(酒井貫全教区本部長)では、平成25年10月16日、神宮寺(茨城県稲敷市・真下俊昭支部長)を会場に、第18回一隅を照らす運動茨城教区本部推進大会を開催し、住職・寺族・檀信徒ら約200名が参加した。
今大会は、「社会の中に一隅を照らす精神と意識を高め、実践する機会となることを目的とする」をテーマに実施され、始めに酒井本部長導師のもと法楽があり、参加者全員で「般若心経」をお唱えした。
続いて、主催者である酒井本部長の挨拶。来賓の福惠善高同運動総本部長と舩戸俊宏茨城教区宗議会議員より祝辞があった。
篤行者表彰式では、稲敷市内にある県指定の城址を後生へ伝えるため永年にわたり活動している阿波崎城址保存会と神宮寺保存会へ総本部長賞の表彰があった。
また、一隅を照らす運動の活動報告として、松永博臣事務局長より災害時にお寺が拠点となり特定非営利活動法人アムダが医療活動を行う協力関係寺院の紹介などがあった。
第一部記念講演では、比叡山延暦寺一山寂光院住職小堀光實師を講師に招かれ、「最澄さまの御心を師父に感じて」と題した法話があり、最初に参加者全員で体操をした後に講演を始められ、参加者は終始、気持ちが落ち着いた状態で聞き入ることが出来たという声があった。
第二部記念講演では、落語家露の団姫師による「一隅を照らす落語」を披露され、会場全体は笑いの渦に包まれた。
最後に、教区議会議員より挨拶があり、閉会となった。
茨城教区本部では、推進大会を寺門興隆の良い機会と位置づけ、教区内の寺院を会場に大会を開催している。
京都教区本部(穴穂行弘教区本部長)では、平成25年10月18日に京都市左京区の眞正極樂寺を会場に、京都教区一隅を照らす運動推進大会を開催、約200名の参加者が集まった。
まず、穴穂行弘教区本部長より開会の挨拶があり、続いて、福惠善高一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。
第1講では天王寺楽所雅亮会による雅楽の公演があった。各楽器の由来、音色の紹介の後、演奏があり、普段は聞き慣れない音に参加者は真剣に聞き入っていた。
第2講では九州東教区臨濟寺住職秦順照師による「道心・右仏、左は我が身」と題した講演が行われた。秦順照師はインドやタイなど海外での自身の体験を元に、冗談を交えながら話され、会場は笑いに包まれていた。
最後に、一隅を照らす運動副会長でもある谷口義久京都教区檀信徒会会長(天台宗檀信徒会会長)の挨拶の後、松景崇誓京都教区宗務所副所長の閉会の辞で閉会した。