信越教区本部(師田香雪教区本部長)では、平成25年11月19日に信越教区伊那部光前寺を会場に、信越教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、約350名の参加者が集まった。
最初に師田教区本部長導師のもと法楽が厳修され、参加者一同で般若心経、山家学生式をお唱えした。続いて、師田教区本部長、会場寺院である光前寺住職の吉澤道人宗議会議員より挨拶が述べられた。
次に、横山照泰一隅を照らす運動総本部長、吉澤圓敬信越教区布教師会長より祝辞が述べられた。
実践者表彰では、総本部長賞を1団体が受賞され、横山総本部長より表彰された。
その後、一隅を照らす運動推進の誓いとして、一隅を照らす運動実践の3つの柱を参加者全員で述べた。
第一部では、落語家露の団姫師による「一隅を照らす落語」が披露され、会場は笑いに包まれていた。
第二部では、講師に宮本祖豊延暦寺一山円竜院住職による「十二年籠山行」と題した講演が行われた。宮本師は、出家に至るまでの経緯やこれまでの体験を話され、質問に答えるなど、参加者は貴重な話に耳を傾けていた。
最後に、吉澤道信信越教区事務局長より挨拶があり閉会となった。
近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成25年11月23日に高槻市の神峯山寺(近藤眞道支部長)を会場に、近畿教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、檀信徒約200名が参加した。
はじめに、高岡保博教区本部長より開会の挨拶、続いて横山照泰一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。
今大会では、禅定林住職サンガラトナ・法天・マナケ師を講師に迎えて「インドの仏教」と題して講演があった。
自身の幼少期から比叡山で修行した経験談や、現在インドで取り組んでいる仏教の復興活動などを紹介した。
また、東日本大震災での被災者のエピソードを例に挙げ、「被災者自身が危機的状況にあるにも拘わらず、様々な面で人に譲ることが出来る日本人は、誰しも一隅を照らす心を持っている」と述べ、参加者は講演に聞き入っていた。
最後に、高岡保博教区本部長より挨拶があり閉会となった。
平成25年12月1日(日)、師走の恒例行事となった全国一斉托鉢が比叡山麓の大津市坂本地区一帯で行われた。
第28回全国一斉托鉢は延暦寺一山住職や職員、天台宗務庁の役職員、総勢約100人が参加した。
午前9時より、法螺貝の音を合図に生源寺を出発した一行は、半田孝淳天台座主を先頭に「造り道(つくりみち)」を托鉢行脚。その後、一行は5班に分かれて坂本界隈の戸別托鉢を行い、総額523,201円の浄財が寄せられた。
また、天台宗務庁の役職員と、延暦寺一山寺庭婦人会の協力を得て、JR比叡山坂本駅とJR堅田駅、京阪坂本駅にて街頭募金を実施し、合わせて62,841円が寄せられた。
なお、当日いただいた浄財は、NHK歳末たすけあい運動とNHK海外たすけあい運動に寄託される。
平成25年12月9日、総本部は「NHK歳末たすけあい」と「NHK海外たすけあい」へ義援金を寄託した。
当日、NHK大津放送局から辻田和則局長が来庁し、一隅を照らす運動木ノ下寂俊理事長、同運動武覚超副理事長から目録が手渡された。
歳末たすけあいには、12月1日に比叡山麓坂本地区で行われた「天台宗全国一斉托鉢」にて集まった浄財523,201円。海外たすけあいには、地球救援事務局から1,000,000円がそれぞれ寄託された。
また、寄託式には比叡山幼稚園から真嶋全康園長先生と、園児3名と保護者3名も出席し、秋に行われたバザーの収益金が、園児達から辻田局長に手渡された。
辻田局長は「本日お預かりした浄財は助けを必要とされる方々の為に、有効に使わせていただきます」と述べられた。
「きらめき」第35号(正月号)が発行されました。
「生命」「奉仕」「共生」の3つの柱をコンセプトに年4回発行しております。
詳しくは下記関連リンクより 関連リンク:きらめき
平成26年1月16日、天台宗務庁(滋賀県大津市坂本)において一隅を照らす運動理事会が開催され、平成26年度の一隅を照らす運動の事業計画や予算を審議し、平成26年度「一隅を照らす運動」通常会計歳入歳出予算金84,600,000円、平成26年度「一隅を照らす運動」地球救援事業特別会計歳入歳出予算金35,200,000円が承認された。
会議の冒頭では、森川宏映会長から「過日、横山照泰総本部長に一隅を照らす運動の抱負を聞いたところ、即座に団体の会員を増やしたいと答えられた。それぞれの団体は、自らのことで精一杯ということもあり、即座に入会とはいかないかもしれない。しかし、信念と情熱があれば、固い鉄の扉も開くのではないか。その事を頭に置きながら、ご審議をして頂きたい。」と挨拶があった。
続いて、山田俊和副会長から「発足当時は、物が豊かになったが精神が伴わないところから始まったと聞いている。時代の移り変わりがあるが、特に東日本大震災の復興の中で我々が果たしていける役目があるのかという点を加味しながら努力していきたい」と挨拶があった。
また、理事会開催前に平成25年11月18日から12月17日の間に全支部へ呼びかけていた、平成25年11月台風30号義援金の合計8,675,288円のうち2,000,000円を森川宏映会長より認定特定非営利活動法人アムダ代表菅波茂氏へ寄託した。
菅波代表は、「物の見方や考え方が違う人達が、どうしたら一緒にやっていけるのかという疑問が全ての始まりでした。行き着いた答えは、被災者と同じように苦労をともにすることによって、そこで生じる尊敬と信頼の念があればやっていける。その困った時はお互いさま、という相互扶助の気持ちを大事にしながら活動している。」とアムダの紹介をされた。
今回の理事会で、就任された顧問・理事長・専務理事・理事・監事は次の通り。
【顧問】
京都教区三千院住職・堀澤祖門師
東京教区圓融寺住職・阿純孝師
神奈川教区圓満寺住職・西郊良光師
【理事長】
宗務総長・木ノ下寂俊師
【専務理事】
参務一隅を照らす運動総本部長・横山照泰師
【理事】
参務財務部長・田中祥順師
参務教学部長・中島有淳師
参務社会部長・角本尚雄師
【監事】
陸奥教区大長壽院住職・菅原光中師
平成26年1月17日、比叡山高校宗内生4名(加島亮成君2年生、高宮顕大君2年生、吉井理峯君2年生、檜原亮紀君1年生)、教員1名が来庁し、平成25年12月8日(日)に行われた「寒行托鉢」で集まった浄財98,260円を地球救援募金として、地球救援事務局に寄託した。
この托鉢は、宗内生が実践仏教の一環として年1回12月に、大津市仰木地区において戸別托鉢を実施しているもので、網代笠、素絹、手甲、脚絆、頭陀袋などを身につけ、特に足下は草鞋を履く。1年生ではなかなか履き慣れない草鞋も、2・3年生になると慣れてくるという。
今年は宗内生9名が参加。1年生は今回が初めての参加で「とても寒かったです」と感想を述べた。
また、宗内生は「天台宗のために使っていただけると光栄です」と寄託への想いを述べた。