平成25年11月に発生した台風30号の災害に対し、一隅を照らす運動総本部では11月18日から12月17日まで宗内各寺院などに義援金募集を呼びかけ、その結果、総額8,723,288円が寄せられた。皆様から寄せられた義援金は、平成26年2月6日~7日の日程で一隅を照らす運動総本部横山照泰総本部長が支援先である各団体を訪問し、義援金を寄託した。
まず、6日には認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンを訪れ、小林毅事務局長と面談し、義援金53万256円を寄託した。同法人への支援は今回が初めてという事もあり、活動内容などの詳しい説明があった。次に訪れたシャンティ国際ボランティア会(SVA)と仏教NGOネットワーク(BNN)では、市川斉常務理事、茅野俊幸事務局長と面談し、それぞれ義援金100万円を寄託した。最後に訪問した全日本仏教会では、奈良慈徹総務部長と面談し、義援金100万円を寄託。同会の取り組みについて説明があった。
翌7日には、まず日本赤十字社を訪問し、堀乙彦組織部長へ義援金100万円を寄託。面談の中では、同社が取り組むフィリピンでの活動報告について写真を用いながら説明があった。次に日本ユニセフ協会を訪問し、早水研専務理事に義援金100万円を寄託し、フィリピンの状況や支援活動の説明があった。最後に駐日フィリピン共和国大使館を訪問し、マリアン・ジョセリン・ティロル・イグナシオ公使兼総領事と面談し、義援金100万円を寄託。マリアン総領事は「今回の台風は被害が大きく、復興には長い年月がかかると予想されるが、取り組んでいきたいと思う。また協力を寄せていただいた皆様の想いに感謝申し上げます」と語っていたのが印象的であった。
今回訪問した各団体では、台風30号災害への具体的な取り組みや、各団体の日頃の活動をはじめ、一隅を照らす運動の活動や様々な取り組みの紹介などを交え、活発な意見交換がなされた。
群馬教区本部(谷晃昭教区本部長)では、平成26年3月10日渋川市伊香保町のホテル天坊を会場に、群馬教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、約500名の参加者が集まった。
はじめに、上利貞夫檀信徒会連盟副会長の挨拶で開会し、谷教区本部長導師のもと物故者回向法要が厳修され、参加者全員で般若心経、山家学生式を唱えた。
続いて、谷教区本部長、都筑玄澄一隅群馬教区本部会長、河田泉檀信徒会連盟会長よりそれぞれ挨拶があった。
第1講は例年、一隅を照らす運動総本部長が一隅を照らす運動の報告を行っており、本年は横山照泰総本部長が報告を行った。横山総本部長は、「一隅を照らす精神を多くの方に広め、特に団体会員を増やしていきたい」と目標を語り、参加者に賛同を呼びかけた。
第2講では、武覚超延暦寺執行による「延暦寺の諸堂の歴史について」と題した講演があり、比叡山延暦寺の様々なお堂の歴史や伝教大師最澄の教えを中心に1時間半にわたり講演し、参加者はメモを取りながら真剣に聞き入っていた。
最後に、東前橋部の藤井祐心正法院支部長による一隅を照らす運動支部活動事業報告として正法院での活動報告が行われ、大会は閉幕した。
平成26年5月6日から10日までの日程で、NPO法人「草原の風」主催の「第11回内モンゴル植林ツアー」が行われ、天台宗から12名が参加した。
今回も昨年同様に、砂漠緑化の大切さを知ってもらおうと、宗門の比叡山高校と駒込高校にも参加を呼び掛け、高校生4名と引率教諭1名がツアーに参加した。
第11回のツアー参加者20名は、中華人民共和国の首都北京から西に1,000㎞の内モンゴル自治区ウーシン旗での植林活動を行い、現地の内モンゴル師範大学の大学生等との交流を行った。
第1日目の7日は朝から植林地に向かい、長さ2mほど柳の木を約2,000本を植林を行った。集まった人々は約80名。中には、地元の大学生も含まれていた。
現場には、近代的な機器は一切なく、大きなスコップがあるのみで、約2mの柳を植えるのに深さ80㎝程の穴を掘って埋めるという原始的な方法であった。
その後、志井浩順一隅を照らす運動総本部次長から植林活動支援金として30万円の目録を植林事務局責任者スチント氏へ手渡した。
第2日目の8日も前日と同じ砂漠地帯において植林活動を行った。日本からの参加者と現地の参加者がグループに分かれ、主に松の木を植林した。植林活動や食事を通して交流を深めた。
今回は2日間とも天候に恵まれ、暑い中での植林作業になったが、約10,000本の木を植林することができた。
平成26年5月より、一隅を照らす運動Facebookページを開設いたしました。一隅を照らす運動の様々な活動をご紹介させていただきます。
下記ページよりご覧下さい。 関連リンク:一隅を照らす運動Facebookページ
東海教区本部(中村廣文教区本部長)では、平成26年6月7日に愛知県名古屋市の名鉄ホールを会場に、東海教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、檀信徒約1000名が参加した。
はじめに、東海教区仏教青年会の声明講演があり、参加者は聞き入っていた。
その後、中村廣文教区本部長より開会の挨拶、続いて横山照泰一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。また、永年にわたり一隅を照らす運動を実践してきた会員に総本部長賞が授与された。
第1部では、京都大学ips細胞研究所顧問阿曽沼慎司氏が「ips細胞の実用化に挑む~現状と課題~」と題して講演された。阿曽沼氏は「ips細胞は万能であるが、それゆえ倫理問題が出てくる。宗教界も深く携わって欲しい。」と語られ、参加者は興味深い様子で聞き入っていた。
第2部では、延暦寺一山円竜院住職宮本祖豊師が「十二年籠山行~生命を見つめる静の行~」と題して講演され、出家をしてから十二年籠山行までの、壮絶な修行内容を語られた。
最後に、参加者全員で東日本大震災犠牲者に1分間の黙祷を捧げ、閉会となった。
今大会では、東海教区本部より100万円の浄財が、一隅を照らす運動地球救援事務局へ寄託された。
一隅を照らす運動東京教区本部(杜多徳雄教区本部長)では、平成26年6月11日に台東区の浅草公会堂で東京教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、約1,200名の参加者が集まった。
第一部では、福聚教会による御詠歌と天台聲明音律研究会による声明、天台雅楽会による和楽器演奏、神田秀順上野輪王寺門跡門主お導師のもと法要が厳かに行われ、読経の声が会場いっぱいに鳴り響いた。
続いて、神田御門主、杜多教区本部長、武覚超一隅を照らす運動副理事長、横山照泰同運動総本部長よりそれぞれ祝辞があった。
その後、各支部から推薦された一隅を照らす運動の実践者11名が杜多教区本部長より表彰された。
第二部では、上田紀行東京工業大学教授による「よき種をまく仏教」と題した講演が行われた。上田氏の冗談を交えた講演に、会場では時折笑いが起こっていた。
最後に、關口晃成教区副本部長より閉会の挨拶で今大会は幕を閉じた。
神奈川教区本部(溝江光運教区本部長)では、平成26年6月13日に神奈川県秦野市の秦野市文化会館を会場に、神奈川教区一隅を照らす運動推進大会を開催し、檀信徒約500名が参加した。
はじめに、溝江光運教区本部長御導師のもと東日本大震災物故者慰霊法要があり、参加者全員で般若心経をお唱えした。
その後、溝江教区本部長より開会の挨拶、続いて横山照泰一隅を照らす運動総本部長より祝辞があった。また、大会実行副委員長土屋慈恭師より第1世天台座主「修禅大師義真尊者について」と題して一隅法話があった。
今大会の講演は、神奈川教区大聖院支部長多田孝文師が「意(こころ)ゆたかに」と題して講演された。多田師は「ゆたかとは、強く太く大きくなどの意味があるが、物質をゆたかにするのは有限だが、心をゆたかにする事は無限に出来る。自分の心を磨いてゆたかにし、それを次世代の若者にも指導して欲しい。」と強く語られた。
最後に、今大会の参加者より多額の浄財が、一隅を照らす運動地球救援事務局へ寄託された。