たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹

 一隅を照らす運動総本部では、3月10日に奥比叡ドライブウエイ、3月19日に比叡山ドライブウエイサクラの道路脇に14本を植樹した。
この植樹は、「一隅を照らす木植樹里親」募集で協賛下さった方々によるものです。本運動が掲げる3つの柱の1つ、この植樹は「共生」の実践活動として、また地球温暖化防止活動の一環として行っており、今回で第3回目を迎える。それぞれの木には「地球温暖化防止 一隅を照らす木」というメッセージと、植樹に賛同して下さった支部寺院や個人の名前を刻んだプレートが取り付けられた。
 「地球温暖化防止」と銘打つには、ごくささやかな取り組みではあるが、木々が大きく枝を広げるように、やがて全国の天台宗寺院や多くの方々の賛同を得て、この取り組みが育っていくことを願っている。
 植樹参加者は、広島県 五島和子、鳥取県 木村俊視・安恵、福島県 荒川タイ、福岡県 中尾秋枝、大阪府 中尾秀昭、滋賀県 斉藤佳奈、 茨城教区 如意輪寺(笠間市)・如意輪寺(東茨城郡茨城町)・善照寺・西福寺、滋賀教区 東雲寺、九州西教区 清水寺(順不同敬称略)。 関連リンク:「一隅を照らす木」募集要項

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

 群馬教区本部(藤井祐順教区本部長)では、 3月3日・4日の両日、渋川市の「ホテル木暮」を会場に、平成19年度群馬教区「一隅を照らす運動」年次大会を開催、教区内寺院住職、檀信徒合わせて450名が参加した。
 大会では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長と、山本光賢延暦寺教化部長による講演が行われた。秋吉部長は、「一隅を照らす運動の現況について」と題し、大スクリーンに中国内モンゴル自治区での植林活動や中越沖地震被災地の写真を映して総本部の活動を紹介した。また、山本部長は「開宗千二百年について」と題し、参拝部長時代の総登山・総授戒に伴う延暦寺会館建設の苦労話など経験談を交えた講話があった。当日、大会で集まった浄財 金189,905円が、地球救援事務局に寄託された。

「きらめき」第12号が発行されました。

「きらめき」第12号が発行されました。

関連リンク:「きらめき」第12号

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(2)

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(2)

【タイ編】
 秋吉文隆総本部長は2月15日、タイ・バンコク市内クロントイスラムにあるシャンティ国際ボランティア会(SVA)とドゥアン・プラティープ財団を訪問した。
 SVAでは、秋吉総本部長からプロマー事務局長に支援金30万円の目録を手渡した後、日本人スタッフからパソコンを使って現状の活動報告を受け、クロントイスラムを視察した。
 プラティープ財団では、スラムで暮らす人々の生活改善を目指し、教育里親制度・幼稚園運営等の教育事業、「生き直しの学校」と呼ばれる人材育成事業等、22の事業を行っている。財団で、創設者のプラティープ女史と面会した秋吉総本部長が、「生き直しの学校」支援金100万円の目録を手渡し、財団の現状や今後の支援について話し合った。
 現在では、「生き直しの学校」で育った子どもたちが自立して、施設の職員として働いたり、アブラヤシからヤシ油を抽出する工場を造ったりしている。財団が取り組んでいる人材育成事業は、着実に成果を上げている。
 さらに、本年8月31日、財団設立30年を迎えるにあたり、財団は「生き直しの学校」にアブラヤシ農園の拡張を計画しており、平成24年までの4年間に、2,000本の苗木の植林を予定している。植林代は、土地整備や苗木代、4年間の管理費等を含めて、1本3,000バーツ(約11,000円)。森林を保護しつつ自然環境を育んで地球温暖化を防止し、採集したヤシ油でバイオディーゼル燃料を精製して収入を得、運営費に充てたい考えだ。総本部も、継続的な支援を検討していく。

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(1)

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(1)

【インド編】
 インド・禅定林(サンガラトナ・法天・マナケ住職)大本堂落慶一周年法要が、2月8日、ポーニ市ルヤード村の禅定林大本堂で厳修された。一隅を照らす運動総本部では、サンガ師が運営する「パンニャ・メッタ子供の家」や「パンニャ・メッタ図書館」に支援していることから、今回の禅定林大本堂落慶一周年法要に秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が出席した。
 法要は、訪印団名誉団長の叡南覺範毘沙門堂門跡門主を大導師に、団員約40人が出仕し、インド各地より集まった仏教徒15万人が見守るなか厳修された。
 インド滞在中、秋吉総本部長は、ナグプール市内にある「パンニャ・メッタ学園」や、ルヤード村の「パンニャ・メッタ子供の家」を視察した。平成7年に完成した「子供の家」は、様々な活動を続けるサンガ住職の最初の拠点であり、原点とも言える場所である。現在は、カーストや宗教の異なる6歳から22歳までの子どもたち46人が、共同生活を送っている。一隅を照らす運動総本部では、弱い立場にある人々の精神向上、識字率向上、自立を願い、禅定林に毎年支援をしており、本年も、秋吉総本部長が100万円の目録をサンガ住職に手渡した。
 しかし、この日は思いがけず、サンガ住職から秋吉総本部長に支援金が手渡された。この支援金は、「子供の家」の子どもたちが一食を捧げ、その分をお金に換算し、総本部に寄付したもの。子どもたちは「今まではずっと支援を受けてきたが、自分たちも誰かの役に立ちたい」と、自発的に一食を捧げ喜捨した。秋吉総本部長は「子どもたちの気持ちは誠に尊いものです。まさしく一隅を照らす行動です」と語った。
(次週タイ編に続く)

比叡山高校宗内生が托鉢の浄財を総本部に寄託

比叡山高校宗内生が托鉢の浄財を総本部に寄託

 去る1月22日、比叡山高校宗内生3名と教員1名が天台宗務庁に来庁。昨年末12月20日、比叡山麓大津市仰木地区で行った托鉢の浄財138,113円を地球救援募金として、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長に手渡した。
 この托鉢は、比叡山高校宗内生実践仏教の一環として行われているもので、30年以上継続しており、当日は、黒素絹に草鞋、網代笠姿の装束を整えた一行が、午前9時に法螺貝の音を合図に仰木郵便局を出発し、4班に分かれて家々を回り、玄関先で般若心経を唱えて家内安全などを祈願した。
 玄関先で出迎えた住民は、訪れた若い僧侶に浄財や浄米を喜捨した後、一年の無事に感謝し手を合わせていた。参加した宗内生は「身が引き締まる思いです。この浄財が苦しむ人々の役に立つことがうれしい」と感想を述べていた。
 浄財を受けた秋吉総本部長は「これからの天台宗を担っていく皆さんが托鉢をされた浄財は、誠に尊いものです。有効に使わせていただきます」と謝辞を述べた。

一隅を照らす運動理事会を開催

一隅を照らす運動理事会を開催

 平成20年1月22日、天台宗務庁(滋賀県大津市坂本)において、一隅を照らす運動理事会が開催され、平成20年度の一隅を照らす運動総本部予算、事業計画等が承認された。また、かねてから空席であった副会長に日光輪王寺門跡の菅原榮光師が就任した。
 委嘱された副会長・顧問・理事・監事は、次の通り。
【副会長】栃木教区日光輪王寺門跡門主・菅原榮光師。【顧問】京都教区妙法院門跡門主・菅原信海師。京都教区曼殊院門跡門主・藤光賢師。陸奥教区中尊寺住職・山田俊和師。【理事】滋賀教区長壽寺住職・長山慈信師。四国教区等妙寺住職・関覺圓師。東京教区大圓寺住職・寺本亮洞師。山形教区大圓院住職・清原正田師。【監事】陸奥教区大長壽院住職・菅原光中師。

NHKに天台宗全国一斉托鉢の浄財を寄託

NHKに天台宗全国一斉托鉢の浄財を寄託

 天台宗務庁において、一隅を照らす運動総本部と延暦寺では、12月6日、NHK歳末たすけあい募金・海外たすけあい募金への義援金寄託式を行った。
 当日は、NHK大津放送局から三原渡局長が来庁し、濱中光礼一隅を照らす運動理事長と清原惠光延暦寺執行(一隅を照らす運動副理事長)がそれぞれ義援金を手渡した。
 歳末たすけあい募金には、12月1日、比叡山麓坂本で行われた「天台宗全国一斉托鉢」の浄財528,291円が、海外たすけあい募金には、一隅を照らす運動総本部地球救援事務局から100万円が寄託された。
 また、義援金寄託式には、比叡山幼稚園から武覚超園長と園児、保護者も出席し、11月11日に比叡山幼稚園で行われたチャリティーバザーの売上金30,000円を三原局長に手渡した。

第22回天台宗全国一斉托鉢始まる

第22回天台宗全国一斉托鉢始まる

 平成19年12月1日、恒例の天台宗全国一斉托鉢が比叡山麓の大津市坂本一帯で行われた。22回目を迎えた今回の一斉托鉢は、延暦寺一山寺院住職や職員、天台宗務庁の役職員約100人が参加した。午前9時、法螺の音を合図に生源寺を出発した一行は、半田孝淳天台座主猊下を先頭に「造り道」を行脚。その後、一行は5班に分かれて戸別托鉢。各家々を廻り、総額528,291円の浄財が寄せられ、12月6日、NHK歳末たすけあい募金に全額を寄託した。
 また、天台宗務庁の役職員と、延暦寺一山・滋賀教区本部湖西部の寺庭婦人会の協力を得て、JR比叡山坂本駅と堅田駅、京阪坂本駅で街頭募金を実施し、合わせて91,340円が寄せられ、地球救援事務局に寄託した。

第7回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

第7回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

 去る、11月1日、天台宗務庁大会議室において、一隅を照らす運動第7回公開講座が「いのちの大切さ-『生と死を考える授業』の取り組み-」をテーマに開催され、約120名が参加した。
 開会にあたり、一隅を照らす運動の精神である伝教大師のお言葉「山家学生式」を、参加者全員で唱和し、その後、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶した。
 第1部では、『生と死を考える授業』に取り組んでいる、佐賀県多久市立東部中学校養護教諭の白浜洋子氏が講演した(きらめき第10号で紹介)。講演で白浜先生は、「教育の目指すところは、生き続けることを教えることではないか。子どもたちが生きる力をつけることが大切」と訴えた。『生と死を考える授業』では、生徒たちにホスピス病棟を訪問させたり、「自分の余命が3ヶ月だったら」など、いろいろなテーマで討論会等を実施しており、聴衆はその具体的な取り組みに感動した様子で、参加した近隣学校の教諭からは「自分たちの学校でも、こうした取り組みをしてみたい」といった声も聞かれた。
 第2部では、白浜先生を囲んで質疑応答が行われた。参加者から多数の質問が寄せられ、白浜先生は授業を通し、子どもたちが思いやりを持ち、他人に優しくなるまで何度も葛藤し、試行錯誤を重ねたことも披露し、質問に答えていた。
 引き続き、一隅を照らす運動総本部が地球救援活動の一環として支援している、NPO法人「草原の風」事務局の佐々木勲氏が、内モンゴル地区の緑化・植林活動について説明、現地の環境悪化の状況や様々ないのちを育む緑地喪失を阻む活動の必要性を訴えた。また、佐々木ハスゲレル夫人による、モンゴル民族楽器の演奏が行われ、馬頭琴など普段あまり聴くことのない楽器演奏に、参加者は熱心に耳を傾けていた。
 公開講座終了後のアンケートでは、「毎年参加している。毎回テーマや内容が異なり充実した講演などがあり、今後も参加したい」「自分たちの身近なところから、できることをはじめたい」「一隅を照らす運動の活動に期待している」などの声が寄せられた。秋吉総本部長は「僧侶だけではなく、地域や家庭もそろって、いのちを大切にする明るい社会を築かなければならない」と語った。