第8回「心のつどいin比叡山」(一隅を照らす運動総本部主催)を比叡山延暦寺会館で開催。7月14日、15日の一泊二日の日程で、一般公募で募った男女36名が参加した。
先ず開講式では、一隅を照らす運動紹介のDVD放映、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長導師による「おつとめ」があり、次にオリエンテーションや坐禅止観などの説明があった。
研修会では『生活の中の修行』と題し、千日回峰行者の藤波源信師(延暦寺一山宝珠院住職)による法話があり、藤波師は回峰行について話された後、「厳しい僧侶の修行だけではなく、一人ひとりが毎日の生活で自分が出来る事をするのも一つの修行です」と説かれた。
夕食後、『自己再発見の時』をテーマに久米邦子先生(神戸市立体育館・公民館インストラクター)による講演が行われた。童謡に合わせて日頃使わない筋肉のストレッチ体操を行ない、次の体操に移るごとにユーモアを混じえながら話された。
翌日は、早朝5時起床後、研修生は根本中堂に入り、坐禅止観の実修。その後、書院境内の清掃、延暦寺会館でのお写経に、それぞれが熱心に取り組んでいた。
参加者の約半数が初参加で、ある研修生は「『仏法聴きがたく、今すでに聴く……』という幸運にも恵まれましたので明日からの日々の生活に生かせるよう精進していきたいと思います」と感想を述べ、又ある研修生は「自分の出来る事で何か、人に役立つ生き方ができるよう日々努力していきたいとあらためて思いました。」と語っていた。
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平成21年6月6日、東京教区本部(寺本亮洞教区本部長)では、一隅を照らす運動推進東京大会を千代田区の九段会館で開催した。第40回という節目を迎えた今大会には約1,000名の参加者が集った。
第一部では、福聚教会東京本部による御詠歌と天台声明音律研究会による声明、天台雅楽会による和楽器が演奏された後、上野輪王寺門跡・神田秀順門主お導師による法要が厳かに行われ、参加者一同が東京教区で作成した「おつとめ」を手にし、読経の声が会場に鳴り響いた。
続いて、40回目の大会を記念して、昨年総本部から支部活動助成を受けた浅井孝順東江寺支部長に秋吉文隆総本部長から認定証が手渡され、また各部寺院から推薦された一隅を照らす運動実践者30名が寺本教区本部長から表彰された。
第二部では、仏教思想家のひろさちや氏のよる「伝教大師最澄のこころ」と題した講演が行われた。「人は周りに迷惑を掛けて生きているのだから、他人の迷惑も受け入れなければいけない」と、ユーモアを交えながら分かりやすく話すひろさちや氏に、参加者は理解を深めた様子であった。
近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成21年5月23日、和歌山県田辺市の東光寺(田中亮保住職)を会場に、「一隅を照らす運動推進大会」、並びに宗祖傅教大師讃仰法会を開催した。晴天に恵まれた今大会は、約70名の寺院関係者・檀信徒が東光寺本堂に集った。
午前11時から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌・詠舞があった。
正午から推進大会に移り、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長の挨拶後、今回講師の小野俊成師(近畿教区道成寺住職)が講演。小野師は、能楽・人形浄瑠璃・歌舞伎で知られ、道成寺に伝わる「安珍清姫物語」絵説き説法をされた。
「人間には笑うという素晴らしい力がある。誰もが持つ貪欲さや腹立つ思いや涙も笑うことによって区切りを付けられる。」など語られた。分かり易く楽しい小野師の講演に参加者からは、笑いの絶えることない充実した表情が窺えた。
去る5月5日から11日までの日程で、NPO法人「草原の風」主催の「内モンゴル植林ツアー」が行われ、天台宗から秋吉文隆総本部長をはじめ6名が参加した。今回は昨年までと違い、沙漠緑化の大切さを知ってもらおうと、広く天台宗全寺院に参加を呼び掛けた。 ツアーに参加した22名は、中華人民共和国の首都北京から西に1,000㎞の内モンゴル自治区オトクチでの植林活動、子どもたちや村人との交流を行った。
6日には、オトクチ市街から植林地域へ移動、総本部が地域の医療向上のために支援するシュリゲ廟医院を視察した後、秋吉総本部長が植林活動支援金として30万円の目録をオトクチ林業局局長ボージンサン氏へ手渡した。
その後、植林場所に向かい植林を開始、集まった現地の人々は100名。中には、林業局職員25名・高校生40名も含まれていた。また、植林期間中、沙漠特有の砂嵐で作業ができないというハプニングもあったが、400本を植林することができた。
現場には、近代的な機器は一切なく、大きなスコップがあるのみで、約2mの乾柳苗木を植えるのに深さ80㎝・直径50㎝の穴を掘って埋めるという原始的な方法であった。今年度は乾柳3,500本、障子松15,000本の植林を予定しているという。
滞在中は、シュリゲ寺院(ラマ教)参拝や林業局との交流夕食会に参加、以前に植林された場所などを視察した。
総本部では、継続した広がる沙漠化への防止活動を今後も実施していきたいと考えている。
埼玉教区本部(吉田亮照教区本部長)では、平成21年4月24日、さいたま市民会館いわつきを会場に、第43回一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催。今回の大会には、各支部から約630名の檀信徒が集った。
第1部では、法儀研究会による声明と、「天台宗在家勤行儀」を用いた参加者全員での法楽の後、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長より、一隅を照らす運動を長年実践されている4名の檀信徒の表彰があった。
第2部では、千日回峰行者の藤波源信大阿闍梨が「修行と日常生活」と題し講演。藤波師は、千日回峰行について分かりやすく説明され『人は自分一人では生きていけません。周りの色々な方に生かされているのです。その周りの方が言うことに、素直に耳を傾けることが大事なのです』と話された。
また、講演後には、藤波師から参加者へ力のこもった御加持があり、一人一人が真摯に有り難さを噛み締めている様子であった。
大会の最後に、埼玉教区本部内の各支部が実施した歳末募金である慈愛募金の中の200万円と、当日会場で集められた浄財318,000円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。