たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

滋賀教区一隅大会が開催されました。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

  滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)は、平成十八年十月十四日、比叡山延暦寺を会場に、第十回一隅を照らす運動滋賀記念大会を開催し、住職を始め寺族・檀信徒など五百三十余名が集った。今大会のテーマは、「『登叡奉仕団』の実践を各寺院へ広めよう」であり、一隅を照らす運動の実践である「生命・奉仕・共生」の三つの柱を実践するため、先ず午前十時半より、根本中堂・東塔を中心に諸堂の清掃作業を行った。その後、文殊楼付近で記念植樹が行われ、教区内各支部より持ち寄った水をソメイヨシノに注いだ。次に延暦寺会館へ会場を移し、檀信徒会による交流が行われ、引き続いて誓いの「不滅の法灯」を全員で唱和し、改めてお祖師さまの一隅を照らす、「忘己利他」の精神を心に刻んだ。午後二時から、根本中堂で長山総本部長を御導師のもと、教区内住職三十名の出仕による教区慶讃法要が営まれ、来賓として濱中光礼宗務総長や森定慈芳延暦寺副執行が参列した。法要後、参加の檀信徒全員で「授戒勤行儀」を読誦する発心会が営まれた。 次いで森定副執行が渡辺座主猊下の諭示を代読された。また、一隅を照らす運動総本部会長賞が濱中宗務総長から西光寺檀徒奥田修三氏に手渡された。奥田氏は琵琶湖の自然環境保護に尽力された方で平成十七年度の自然環境功労者表彰環境大臣表彰を受賞している。
今回の記念大会に参加した檀信徒は、今までにない比叡山での奉仕活動や記念樹など実践し、満足感あふれたすがすがしい表情で山を後にした。

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

 平成18年10月11日、九州東教区(寺田豪明教区本部長)では、鹿児島市内の鹿児島サンロイヤルホテルを会場に、一隅を照らす運動推進大会を実施した。今大会は、開宗1200年慶讃大法会事業の一環として行われている鹿児島県特別布教の行事「薩摩と比叡山」と併せて開催された。当日は予想を上回る約700名が参加し盛会であった。
 濱中光礼宗務総長の挨拶の後、第1部では九州西教区法儀声明研究会が「金剛界曼荼羅供」を基本に構成した天台声明6曲を披露。次に、原口泉・鹿児島大学生涯学習センター長による「薩摩と比叡山」と題した講演が行われた。原口氏は天台宗と鹿児島県との関わりの歴史や、鹿児島で徹底的な「廃仏毀釈」が断行された背景について説明された。
 休憩の後、第2部に入り、常楽院法流の僧侶による「妙音十二楽」、浄満寺住職・永田法順師による「盲僧琵琶」が演奏された。
 最後に、地元の宮下亮善南泉院住職が「一隅を照らす」と題し講演。宮下師はミャンマーへの教育支援を平成8年から続けており、一隅を照らす精神の実践活動を行っている。講演で宮下師は「私たちの豊かな生活は、世界の多くの犠牲の上に成り立っているのです」と参加者に訴えた。また会場では、参加者にミャンマー教育支援の募金が呼びかけられ、224,540円の浄財が寄せられた。

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

 京都教区本部(羽生田寂裕教区本部長)では、平成18年10月6日、延暦寺会館を会場に、教区寺院・檀信徒総勢約500名が参加し、一隅を照らす運動推進大会が開催された。
 京都教区本部では、毎年10月18日に宗祖降誕会と併せて一隅を照らす運動推進大会を実施しているが、本年は開宗1200年の佳辰を機に、長らく休会となっていた『京都教区檀信徒会』が、7月25日に再興されたのを記念して、総本山に登叡し盛大に開催された。
 6日午後1時より根本中堂に於いて、羽生田教区本部長を導師に教区寺院住職出仕のもと『宗祖降誕会』が厳修され、午後2時45分から会場を延暦寺会館に移し、『一隅を照らす運動推進大会』として来賓の濱中光礼宗務総長をはじめ、教区本部長・檀信徒会会長の挨拶に引き続き、延暦一山金台院住職で居士林所長の赤松光真師を講師に迎えて、「お大師さまのみこころ」と題して講演が行われた。
 赤松師は、お大師さまのお言葉であり、一隅を照らす運動の根本精神である『忘己利他』の実践について、身近な日常生活の中にある出来事を例に挙げて、ユーモアを交えながら分かり易く説かれ、参加者の中からは時折笑いも起きて、和やかなうちにも真剣な眼差しで熱心に聞き入っていた。(報告:京都教区本部)

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

 群馬教区本部(長谷川広順教区本部長)は、平成十八年九月二十八日、群馬県前橋市「群馬県民会館」を会場に、天台宗開宗千二百年記念慶讃、第九回一隅を照らす運動群馬大会を開催し、二千余名が集った。第一部の開会式では、長谷川教区本部長による主催者挨拶に始まり、天台宗宗務総長代理・天台宗総務部長 谷晃昭師、一隅を照らす総本部長 秋吉文隆師方々の来賓挨拶。次に記念法要では、雅楽をともなった和讃奉詠、詠舞奉納、声明唄散華、教区部内出仕によるおつとめなどが行われた。
第二部の記念講演では、講師の善光寺大勧進副住職・菊川春曉師が「共に生きる」と題し、作家である永六輔氏の詩「生きていくということは」の中から、『生きていくということは、誰かに借りをつくること。生きていくということは、その借りを返していくこと。・・・生きていくということは、誰かと手をつなぐこと。つないだ手のぬくもりを、忘れないでいること。・・・人は一人では生きてゆけない。誰も一人では、歩いてゆけない。』を紹介し、「共に生きる私たちの人生を示している」と話され、その他に『四無量心』(慈・悲・喜・捨)の教え・『四摂法』(布施・愛語・利行・同事)による救いなど多義にわたり説かれ、一隅を照らす心を説明された。
 閉会式では、一隅を照らす運動群馬教区本部会長・林祐博師より、大会で集まった浄財 金754,352円が秋吉総本部長に手渡され、最後に「天台宗開宗歌(比叡山仏道讃仰和讃)」を参加者と共に合唱し、群馬大会は盛況の内に閉幕した。

第10回ラオス学校建設団参加者を募集しています!!

第10回ラオス学校建設団参加者を募集しています!!

 一隅を照らす運動総本部「地球救援事務局」では、海外救援事業の一環として、ラオスに学校を建設するスタディーツアーを実施いたします。
 性別・技術・語学などは問いません。学校建設作業を通じて、海外支援の大切さを目と耳と体で直接感じ取っていただくとともに、現地の子どもたちや村の人々と心の交流をはかる機会として、多くの方々にご参加いただきますようお願い申し上げます。なお、今回のツアーには、シヴィライ中学校建設に対して多大なご支援・ご協力をいただいた、東京外国語大学・安井清子先生がボランティア通訳として同行してくださいます。


◆期  間:平成19年2月24日(土)~3月5日(月)  9泊10日(予定)
◆建 設 地:ラオス中部・ビエンチャン県ヒンフープ郡シヴィライ村
◆内  容:学校建設作業(レンガ積みやセメント運びなどの単純作業)
子どもたちとの交流(サッカーや縄跳び、折り紙、歌唱指導等を通じて交流していただきます)
◆参加費用:15万円(航空運賃相当。総額費用の内、不足する分については総本部で負担します。ただし、ビザ代及び関空までの交通費・電話代などは含まれません)
◆募集定員:25名(定員になり次第締め切ります)
◆参加資格:18歳以上の健康な方。性別・技術・語学不問。
◆参加条件:子ども好きで、体力に自信があり、消化器系が丈夫なこと。行程中は主催者の指示に従い、団体行動がとれること。
◆申込方法:TEL・FAX・E-mailで一隅を照らす運動総本部までご連絡ください。参加申込用紙をお送りしますので、必要事項をご記入の上、添付書類等をそろえて平成19年1月12日までに、一隅を照らす運動総本部「地球救援事務局」へお申し込みください。
◆選  考:総本部にて書類審査。参加希望者多数の場合は総本部にて抽選。
◆連 絡 先:〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-6-2 天台宗務庁内 一隅を照らす運動総本部「地球救援事務局」 TEL 077-579-0022 FAX 077-579-2516 E-mail info@ichigu.net 

竜巻により甚大な被害を受けた延岡市に総本部から義援金

竜巻により甚大な被害を受けた延岡市に総本部から義援金

 平成18年9月20日、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長は、台風13号による影響で発生した竜巻に襲われ、大きな被害を受けた宮崎県延岡市を訪れ、被害状況を視察した。
 延岡に到着した秋吉総本部長は、竜巻が通過したと見られる地域にあり、庫裏や本堂、会館の瓦と窓ガラスが飛散・破損等の被害を受けた善正寺(野中玄雄住職)を訪問。被害状況を視察し、お見舞いするとともに野中師より当時の状況について話を伺った。
 その後、善正寺から延岡市役所へ移動。その道中、延岡市内の至る所で倒壊した家屋や傾いた電柱等が見られ、竜巻のすさまじさを目の当たりに実感した。市役所では野中師のお世話により、首藤正治延岡市長が直接面会してくださり、総本部長から義援金50万円を手渡した。首藤市長は「竜巻が市内中心部を通過したこともあり、住宅などへの被害は甚大。しかし、昨年の台風災害の教訓を生かしてボランティア組織を構築していたおかげで、翌日には市の職員も含めて700人のボランティアが集まり素早く行動できた。一日も早い復旧に向けて精一杯取り組みたい」と話された。

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

一隅を照らす運動公開講座(主催:一隅を照らす運動総本部)が平成18年9月12日に天台宗務庁(大津市坂本)で開催された。第6回となるこの度の公開講座では木村至宏先生(成安造形大学学長)を迎え、一般市民など約160名の参加者があった。
先ず開会式では、秋吉文隆一隅照らす運動総本部長により、伝教大師のお言葉を参加者も加わった唱和があり、次いで総本部長から開講挨拶があった。
 第一部では木村先生は、「山の中での籠山、山修山学、山の霊気が学問の道を深めさせて、たえず相手は人間というより、もっと大きな大自然であること、そこに最澄は山岳仏教の基礎を築いた大きな意味があるではないか。まさに一乗止観院の建立は現在の天台教学の中心である。」「竹生島(琵琶湖の北部に浮かぶ島)の弁財天は、日本三大弁財天の一つで総本宮であり、ほかの厳島・江ノ島弁財天へ勧請された。」「琵琶湖の形は、弁財天の持っている楽器の琵琶からきているが、「びわこ」と言うようになったのは意外にも新しく江戸時代である。弁財天はインド伝来の水を司る神であり、芸能・学問の神である。龍神の役目も果たしている。」など多義にわたり幅広く説明され、時折ユーモアを混ぜながら分かりやすく話された。
 次いで第二部は、「今 再発見のとき」と題して、木村先生に質問の時間が持たれ、参加者からの質問に対してお答えになり、最後に、木村先生は、「もう一度私達は、根源に帰って、自然と共に生かされている気持ちが必要であり、また環境問題から、共生といわれている。自分の暮らしているところの足下をもう一度見て再発見して素直に“有り難う”と言うことは大事です。」と話された。

《1935年滋賀県生まれ、大谷大学院文学科研究科、専攻は日本文化史。大津市史編纂室室長を経て大津市歴史博物館初代館長。1996年成安造形大学教授。2000年成安造形大学学長に就任。著書に「琵琶湖その呼称の由来」「図説近江の街道」「図説滋賀県の歴史」など多数。》

第二部質問
① 琵琶湖のかたちを見るために、滋賀県のいろいろな山に登り、飛行機ににまで乗ってしまつたり、又、弁天さまを求めて御所の中を二日かけて探し歩いたりされて、とっても、エネルギッシュでいらっしゃいますが、何かに気づいたり、発見したり感動したりするために、現地を訪ねることと、あと自分の感性を豊かに磨くことの三つが大事なのかと思ったのですが、他に必要なもの足りないものはありませんか。

② 坂本と下阪本が違うのはどういう意味がありますか。

③ 竹生島の弁財天は日本初だそうですが、弁財天さんは水のそばに必ずおられると言うことですが、弁財天と水のかかわりを教えて下さい。

④ 古津、大津の呼称の順序?古来の呼称は大津でしょうか?

⑤ 現在の滋賀県地図を見て昔のマップも変わっていませんか。琵琶に似ているでしょうか。現在は上空から観て地図のとおりでしょうか。ホテルなど建設され、埋め立てもあり、少しも変動はないのですか?
(大切な琵琶湖、命の水)

⑥ 天地天皇、壬申の乱の昔から知られている当地のこと。今更ながら誇りに思いますが、最近の大津は何となく淋しく活気がないように思います。何故でしょうか。毎日眺めている琵琶湖の歴史的、文学的、音楽的話に感銘致しました。70年近い昔、女学校の校長が琵琶の形なんを分かる筈もないのに、琵琶湖とは何故ついたか?という話をされ、あまりに深く気にとめなかったですが、今日の話で納得しました。是非漢字で琵琶湖と表現したいと思います。質問でありませんが私の感じたことです。
質問 23通

ジャワ島地震義援金400万円をAMDAに寄託

ジャワ島地震義援金400万円をAMDAに寄託

 一隅を照らす運動総本部では、ジャワ島地震被災者への医療支援活動に役立ててもらおうと、平成18年8月8日、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が岡山市内の特定非営利活動法人AMDA(アジア医師連絡協議会)を訪れ、ジャワ島地震義援金として400万円を菅波茂AMDA理事長に手渡した。
 贈呈後の談話で、現地の現況と活動報告を聞いた総本部長は、「被災した方々へ息の長い支援活動をお願いしたい」と話した。
 なお、この義援金400万円は、一隅を照らす運動総本部がジャワ島地震発生直後から7月7日まで、全国の天台宗寺院や一般の方に募金を呼びかけて集まった浄財の一部で、その他にもシャンティ国際ボランティア会や日本ユニセフ協会等にも浄財をジャワ島地震義援金として寄託している。

天台青少年比叡山の集い研修生が募金を寄託

天台青少年比叡山の集い研修生が募金を寄託

 平成18年8月4日、比叡山延暦寺において「比叡山宗教サミット19周年世界平和祈りの集い」が開催され、その式典の中で地球救援募金寄託式が行われた。この募金は、毎年8月に行われている「天台青少年比叡山の集い」に参加した中学生が、この日のためにとお小遣いの中から出し合った募金と、全国から寄せられた浄財を合わせたもので、募金総額は300万円。
 寄託式では、中学生を代表して村松正子さんが「世界では過酷な内戦や紛争により多くの子どもたちが殺され、家や家族を奪われ、重い傷や障害を負っています。どうか、こうした子どもたちを救って下さい。私たちが平和への願いを込めて持ち寄った募金を世界の子どもたちの救済のために寄託します」と記された目録を読み上げ、小堀光詮一隅を照らす運動会長へ手渡し、引き続き、小堀会長から早水研日本ユニセフ協会専務理事に贈られた。

三千院門跡がチャリティー墨蹟展の収益を総本部に寄託

三千院門跡がチャリティー墨蹟展の収益を総本部に寄託

 天台宗五箇室門跡の一つ、京都市左京区大原の三千院門跡(小堀光詮門主)では、恒例の「チャリティー墨跡展」を開催。その収益金を地球救援・戦争被災児童救援募金として、一隅を照らす運動総本部「地球救援事務局」と京都新聞社会福祉事業団に寄託した。
 墨跡展は、三千院門跡で毎年6月から7月にかけて開催される「あじさい祭り」に併せて行っているもので、全国の高僧・名士の方々が筆を振われた色紙や掛け軸などを出展されている。
 平成18年7月26日、大島亮幸三千院門跡執事長が天台宗務庁に来庁され、収益金の一部である30万円を濱中光礼一隅を照らす運動理事長に手渡された。