一隅を照らす運動総本部では、世界宗教者平和会議(WCRP)に協力し、ARMS DOWN全世界共通署名キャンペーンを行ってきた。4月6日から9月24日までのキャンペーン期間中、約43,000人分(2,168枚)の署名が総本部に寄せられた。集まった署名はまとめて世界宗教者平和会議日本委員会ARMS DOWNキャンペーン事務局に送付した。
この署名キャンペーンは、核兵器の廃絶と、いのちを奪うために使われる軍事費の10%を削減し、いのちを守るために使うことを要請するもので、9月25日に署名キャンペーンを終了し、奈良の東大寺にてARMS DOWNキャンペーン終了式典が、3,500人の参加者のもと実施された。25日16時の時点の署名数として、国内で10,991,069名分の署名が集まったことが発表された。
また、10月4日には、ニューヨークで世界におけるARMS DOWNキャンペーンの終了式典が開かれ、署名活動に取り組んだ世界の青年宗教者100名を含む、各国の国連大使、宗教指導者、NGOなど300名が参加した。この式典が行われた10月4日現在で、世界では2,000万人以上の署名が集まったことが報告された。
今後、世界宗教者平和会議では、集まった署名を国連事務総長、国連安全保障理事会常任理事国、各国の国家元首や総理大臣、国会議員に提出し、今後も世界レベルの活動として学習や啓発、政府や世論への提言などを積極的に行っていく方針である。
近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成22年11月3日、奈良県明日香村の橘寺(高内良輯住職)を会場に、「一隅を照らす運動推進大会」、並びに霜月会(天台会)を開催した。晴天に恵まれた今大会は、約100名の寺院関係者・檀信徒が橘寺太子殿に集った。
午前10時30分から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌があった。
正前11時30分から推進大会に移り、高岡教区本部長と高内支部長の挨拶後、今回講師の小林隆彰師(延暦寺一山千手院住職)が講演。小林師は、「三世の教え」や「無財の七施」などを交えた法話をされた。
「不滅の法灯は、ただ灯りとしてだけでなく、皆が明るく、周りの人間も明るく灯されて、社会全体が幸せになるようにとの思いが、伝教大師の真意なのです」と語られた。分かり易く楽しい講演に参加者からは、充実した表情が窺えた。
茨城教区本部(寺門俊文教区本部長)では、平成22年10月30日、第4部妙行寺(大宮孝舒支部長)を会場に、一隅を照らす運動茨城教区本部推進大会を開催、約80名が参加した。
15回目を数える今大会は、前年同様に「一隅を照らす人びとの集い」をテーマに実施され、寺門本部長導師による法楽の後、今年度総本部から支部活動助成を受けた大宮支部長へ管野弘順事務局長より認定証が伝達された。
引き続き、来賓の福惠善高総本部長から祝辞があり、スライドショーを用いた大宮支部長によるラオス教育支援報告があった。
また、安井清子氏(ラオス山のこども文庫基金代表)を講師に迎え『ラオス・シヴィライ村の子どもたちと出会って』と題した講演が行われた。ラオス国内で図書の普及と図書館の建設・運営について話された。
さらに、ラオス人留学生によるラオス舞踊と人形劇があり、閉会した。
平成22年10月18日、京都教区本部(穴穂行弘教区本部長)では、京都市左京区の眞正極楽寺を会場に、京都教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催し、216名の檀信徒が参加した。
大会に先立ち、午前10時から教区本部内寺院住職が出仕し、伝教大師降誕会法要が厳かに奉修され、11時からは写経会が行われた。
午後1時からは推進大会に移り、穴穂教区本部長、来賓の福惠善高同運動総本部長が挨拶した。引き続き法相宗大本山薬師寺管主山田法胤師を講師に迎え、「人生の生き方」と題した講演があった。山田師は「喜んで与える人間となろう。それこそが一隅を照らすということです。」と仏教の教えを俳句や川柳を交えながらわかりやすくお話された。山田師のユーモア溢れる法話に、会場からは笑いが絶えなかった。
次に、二胡奏者佐野忠子先生と天翔楽団の演奏で「あかとんぼ」や「上を向いて歩こう」などを披露し、参加者は普段なかなか聴くことのない音色に耳を傾けていた。
平成22年10月13日、一隅を照らす運動総本部は、日本赤十字社、世界仏教徒連盟(WFB)、仏教NGOネットワーク(BNN)、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の各事務所を訪問し、パキスタン洪水災害義援金を寄託した。
この義援金は今年7月に発生したパキスタン洪水災害に対して、総本部が9月24日までに宗内各寺院などに呼びかけて集まった4,403,629円で、当日は福惠善高同運動総本部長が東京にある各事務所を訪問した。
まずはじめに訪れた日本赤十字社では、三井俊介総務局組織推進部長に義援金100万円を手渡し、現地での活動について説明を受けた。次に世界仏教徒連盟を訪れ、同連盟人道支援委員会の正本乗光委員長と面談し、義援金70万円を、また、仏教NGOネットワークを訪れ、茂田真澄事務局長に義援金703,629円をそれぞれ寄託した。最後にシャンティ国際ボランティア会を訪れ、関尚士事務局長に義援金100万円を寄託し、現地の状況について説明を受けた。
なお、岡山に本部があるNPO法人AMDAに対しても、10月8日に100万円を支援した。
東海教区本部(中村廣文教区本部長)は、平成22年10月2日、愛知県名古屋市「名鉄ホール」を会場に、東海教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、1,000余名が集った。
大会では、中村教区本部長と阿純孝理事長の挨拶、仏教青年会による天台声明講演、檀信徒6名が実践者表彰として教区本部長賞を授賞。
また、中村教区本部長より福惠善高総本部長へ地球救援募金に対し100万円の目録が贈呈。
講演では、ライフミッショナリー(命の大切さを伝える人)白井のり子先生が、「典子は、今」あれから28年-今を生きる-と題した講演をされ、自らのサリドマイド被害者体験を通じて「真のバリアフリー実現には、障害者と決めつけて手を差し伸べるのではなく、相手の事を認め声をかける事が大切」と語られ、来場者からは感動した表情がうかがえた。
休憩の後、九州西教区普光寺住職池田智鏡師による「琵琶が奏でる女の半生」と題した琵琶演奏と寺庭婦人会による比叡山仏道讃仰和讃があり閉会した。
「きらめき」第22号(お彼岸号)が発行されました。
「生命」「奉仕」「共生」の3つの柱をコンセプトに年4回発行しております。
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