一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities


ユニセフ支援 地球救援事業支援先の紹介

ユニセフ支援

ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)

1.ユニセフの概要

ユニセフの活動

ユニセフ(国際連合児童基金=UNICEF : United Nations Children's Fund)は、今から50年前の第二次世界大戦後の1946年、戦災によって栄養失調や伝染病などの危機に立たされている子供たちを救済するために設立されました。

国連国際児童緊急基金(United Nations International Children's Emergency Fund)を前身としています。その後、第2次世界大戦で戦災に遭った子供たちのを救済する一方、1960年代よりアジア・アフリカの第3世界(発展途上国)で、飢餓や貧困のため苦しんでいる子供たちを救済することに重点を転換し、名前も現在に至っています。

世界中では、1日に35,000人の子供たちが栄養不良によって亡くなっています。また、過去10年の間に200万人の子供たちのいのちが戦争で奪われ、400万人の子供たちが兵器によって障害を受け、1200万人の子供たちが家を失いました。その大部分はアジア・アフリカなどの発展途上国で発生しています。

ユニセフの活動

ユニセフは、現在130か国を超える開発途上国に現地事務所を置き、予防接種・経口補水療法・栄養指導・初等教育の普及などさまざまな援助活動を行っています。日本をはじめ世界の人々の温かい支援がこうしたユニセフの活動を支え、過去10年だけで2,500万人の子供たちの生命を救ってきました。そして、この30年で子供の死亡率は半減しました。

しかし、今なお1~2億というあまりにも多くの子供たちが、戦場で、路上で、売春宿で、あるいは搾取的工場でその子供時代を過ごしています。1日、休息時間もろくな食事もとれず、わずかな給金で(あるいは無給で)10~16時間働かされている子供が大勢います。慢性的な栄養不足、睡眠不足、身体に有害な化学薬品・殺虫剤・危険な機械との接触、皮膚病、性感染症やエイズなど、子供たちの健康は危険で深刻な状態にさらされています。貧困、非識字、社会からの期待の低さなどが親から子へと受け継がれる悪循環として根づいてしまっているのです。

ユニセフはこうした問題の解決に長期的展望をもって取り組んでいる地元組織と共に、子供たちへの支援を行っています。

2.ユニセフの活動方針

ユニセフの活動は、「すべての人々が平等に生きる権利がある」ということを基本理念として、開発途上国の人々が「本当に自立していくために何ができるか」を考えて、特に立場の弱い女性や子供たちに重点をおいてさまざまな援助活動を行っています。そしてその援助は人種・思想・信条・年齢・性別などの違いによらず、それが本当に必要とされている人たちの手に均等に行き渡るべきだとユニセフは考えています。
ユニセフはこのような視点に立ち、単に物品を送るだけではなく、彼らに技術を伝え、教育を向上させ、民間の産業を育成することで最終的に発展途上国が自立できるようになるための援助を続けています。

3.ユニセフの援助活動

しかしながら実際には、現在何百万もの子供たちが明日を待てずに死を迎えるといった状況が発生しているので、食糧援助・栄養改善・公衆衛生といった緊急援助と、発展途上国が紛争や内戦もなく、経済的にも政治的にも自立していくための長期的視点に立った援助を行っています。

A.短期的、緊急援助活動

保健:
下痢を防ぐための重要な手段としての経口補水塩(水に砂糖や塩を適量調合したもの)などの基礎医療品や資材の提供を行なう。また、予防接種キャンペーンを行ない、特に子供や女性に影響を与える伝染病を予防する。

栄養:
栄養的に弱い子供や女性を対象にして、補助及び治療給食プログラムを行い、カロリー、蛋白質、ビタミン、ミネラルの不足を補う。栄養失調による死亡率を防ぎ、栄養不足を改善する。

B.長期的、自立のための支援活動

水と衛生:
水源の確保整備ないしは建設、都市の下水システムの整備、適切な便所の建設を通じて、下痢性疾患や細菌性赤痢の多発防止に取り組んでいる。

教育:
保健、栄養、平和教育を特に重視して算数や読み書きの基礎教育資材を提供し、教員に対する適切な援助を行なっている。

平和と人権の啓蒙活動:
新聞やラジオを通じて平和の大切さを伝えたり、「児童の権利条約」、女性の権利や人権に関する情報を伝達するのを支援している。

救援物資と所得活動:
肺炎を防ぎ、個人衛生を改善し、食糧生産を可能にし、住居や便所の建設を促進するため毛布、せっけん、家庭用品、木工・石工用具などの必需品を提供する。女性のための零細事業の援助も実施する。

心理療法及び孤児状態の子供の援助:
内戦や紛争で身近に人間の死を見てきた子供たちの精神状態は不安定にあり、将来同じ悲劇をその子供たちが繰り返さないためには彼らの心のケアが必要であり、ユニセフではそのための「心理療法」を行っている。

4.一隅を照らす運動とユニセフ

ユニセフへの浄財寄託式(比叡山青少年研修)ユニセフへの浄財寄託式(比叡山青少年研修)

一隅を照らす運動総本部では、皆様からお寄せいただいた「地球救援募金」などをもとに、ユニセフに対する活動支援金を毎年「比叡山宗教サミット」または「天台青少年比叡山の集い」の席上で贈呈してきました。1995年度からは「天台青少年比叡山の集い」の研修会に参加した子供たちにも募金を呼びかけ、あわせてユニセフに贈呈しています。

日本ユニセフ協会ホームページhttp://www.unicef.or.jp/

[ユニセフ募金]
一隅を照らす運動総本部では、ユニセフへの募金を受け付けております。「ユニセフ募金」とご指定のうえ、下記郵便振替口座へご入金下さい。
また、海外旅行で残った外貨コインは、国内では換金できませんが、ユニセフの活動協力となります。郵便・宅配便などで一隅を照らす運動総本部までお送り下さい。

ご送金先 「一隅を照らす運動総本部地球救援事務局」

郵便振替口座 01050-1-69505

お問い合わせ先

≪お問い合わせ≫ 一隅を照らす運動総本部地球救援事務局
〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-6-2 天台宗務庁内
TEL:077-579-0022 FAX:077-579-2516

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