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一隅を照らす運動40周年中央大会を大津市で開催

一隅を照らす運動40周年中央大会を大津市で開催

 一隅を照らす運動が平成21年に40周年を迎えるのを記念して7月6日、「生命・自然との共生」をテーマに。一隅を照らす運動40周年中央大会を比叡山延暦寺と大津市の滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開催した。
 第1部では、比叡山延暦寺根本中堂で法楽が営まれ、一隅を照らす運動総裁の半田孝淳天台座主猊下が導師を勤められた。法楽の後、半田座主猊下が「お言葉」を述べられ、「地球温暖化という大きな環境問題や、テロ・紛争によって尊い命が失われていることは憂慮に堪えません。世界平和の実現に向け、皆さんとともに努力精進したい」と力強く語りかけられた。
 第2部では、びわ湖ホールに会場を移し、作家の五木寛之氏の基調講演、総合地球環境学研究所の中尾正義教授の対談、環境をテーマにした新作能が上演され、会員や一般参加者ら約1600人が集った。
 五木氏は「大河の一滴」と題し講演。「山川草木悉有仏性という思想、素朴な生命観に戻って、すべてのものに仏性があるという考え方に立つ時、私たちは初めて自然と共生という問題に正面から向き合えるのではないか」と、仏教の考えから新しい自然環境保護の取り組みが生まれてくる可能性を語った。
 中尾教授と司会の塩見祐子アナウンサーの対談「身近なエコライフ」では、中尾氏が地域の実情に応じた環境保護運動の必要性を説いた。環境問題への取り組みも「単にブームに乗るのではなく、本当にそれで良いのかと自分で考えることが大切」と訴えた。
 最後に自然との共生や平和を訴える新作能「紅天女in近江」が梅若六郎氏、茂山一門によって演じられ、大会の幕を閉じた。