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一隅を照らす運動ニュース

第15回「心のつどいin比叡山」

第15回「心のつどいin比叡山」

 第15回「心のつどいin比叡山」(一隅を照らす運動総本部主催)を比叡山延暦寺会館で開催。7月8日、9日の1泊2日の日程で、一般公募で募った男女29名が参加した。
 はじめに、横山照泰同運動総本部長、今出川行戒延暦寺参拝部長から挨拶を頂戴し、日程説明や延暦寺会館での注意事項等の説明があり、研修会がスタートした。
 現在天台宗では「祖師先徳鑽仰大法会」の期間中であり、本年は「恵心僧都1000年御遠忌」「伝教大師御誕生1250年」の御祥当年であることから、諸堂参拝として「浄土院」「恵心堂」「恵心僧都墓所」等を巡拝した。普段歩き慣れない山道に、参加者は時折疲れた表情を見せながらも、比叡山の自然豊かな空気に思いっきり浸っていた。各お堂では、全員で『般若心経』をお唱えし、各お祖師方の「宝号」をお唱えし、遺徳を偲んだ。
 夕食の後、『法華経』の写経に取り組んだ。参加者は見慣れない文字や筆を使っての写経に苦戦しながらも、集中して1字1字丁寧に書き上げていた。
 引き続き座談会が開催され、露の団姫師(同運動広報大使)や綾小路乗俊師(同運動企画運営委員会委員)を囲み、様々な話で盛り上がり、1日目の日程が終了した。
 翌日は、早朝5時半より根本中堂にて坐禅止観、朝のおつとめを行った。雨音の響く中、厳かな空気に包まれより一層集中して行うことができた。その後、大書院屋内の清掃を行い、普段公開されていない内部を見学することができた。
 朝食の後、修験道法流浄光院住職の栢木寛照師を講師に迎え、「こころの時代」と題した講演が行われた。栢木師は講演の中で伝教大師のみ教えに触れ、特に人材育成の重要性について語られた。自身の活動の一つでもある青少年サイパン島文化交流使節団の派遣も、人づくりへの強い想いから毎年行われており、「より良い社会は、より良い人材から成っており、次代を担う若い世代を育てるこそ大切なことである」との言葉に参加者は熱心に耳を傾けていた。
 ある研修生は「あっという間の1泊2日の時間でした。写経や坐禅などの経験が比叡山で出来たことを大変嬉しく思います」と感想を述べており、盛会のうちに幕を閉じた。