たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

新型コロナ ~今、一人ひとりができることを~

 未知の目に見えない新型コロナウイルスの恐怖と闘いながら、全世界の人々が不安で辛い日々を過ごされています。


 そのような中、新型コロナウイルス感染症の治療や防疫にあたる医療機関では、関係者の方々が緊迫した現場の最前線で、まさに命をかけて日夜業務に従事されております。


 総本山並びに天台宗務庁が所在します滋賀県におきましても同様でありますが、県内の病院等において、医療関係者が日々使用される医療用防護服やマスク、消毒液などの医療用物資の備蓄が非常に乏しくなっている状況をうけ、県より県民に対し、物資の提供が呼びかけられております。


 天台宗としましても、この呼びかけに対し、毎年8月4日総本山比叡山延暦寺にて開催いたします、比叡山宗教サミット「世界平和祈りの集い」の雨天時対応のため備蓄しておりましたレインコートを県を通じて医療機関に提供させていただきました。


 皆様がお住まいの各都道府県におきましても、感染拡大防止にむけての様々な呼びかけが今後拡大していくことが想定されます。ともに助け合ってまいりましょう。


 宗祖伝教大師は、「一隅を照らす」「己を忘れて他を利する」の精神を育み、生きとし生けるもの全てがともに助け合い、支え合える世の中の実現を目指されました。一人一人の行動が灯す火は小さなものかもしれません。しかし、その灯火が集まることで不安で暗闇に包まれた今の世の中を明るく照らす大きな光になります。 今こそ、一人一人が自分がいる場所や置かれた立場で、世の中を明るく照らす希望の火を灯してまいりましょう。


天台宗宗務総長
杜多 道雄