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一隅を照らす運動ニュース

第5回一隅を照らす運動公開講座が開催され、叡南俊照大阿闍梨が「行」を語る

第5回一隅を照らす運動公開講座が開催され、叡南俊照大阿闍梨が「行」を語る

 一隅を照らす運動公開講座(主催:一隅を照らす運動総本部)が平成17年11月9日に天台宗務庁(大津市坂本)で開催された。第5回目となる今回の公開講座では千日回峰行を満行した叡南俊照師(北嶺大行満大阿闍梨、延暦寺一山律院住職)を講師に迎え、市民や篤信者など約600名が詰めかけた。
 まずはじめに壬生照道一隅を照らす運動総本部長の開講挨拶があり、続いて叡南阿闍梨から受講者にお加持が授けられた。
 叡南師は「行者になるべく、師僧である叡南覚照師に導かれたように思います。とにかく一つのことをやり続け、あきらめず、耐えることを学びました」と小僧生活や修行当時のスライド写真を織り交ぜながら、時にはユーモアも入れて厳しい修行の日々について講演した。特に600日目の頃に体調を崩し、師僧から叱咤激励されながらも、陰で師僧や弟子に支えられて、なんとか回復して行を継続することができたこともしみじみと語っていた。
 ある参加者は「命がけの回峰行の一端を知ることができました。叡南阿闍梨様ほどのお方でも修行中に人生の最大のピンチがあり、それをお師匠様や周囲の人々のお陰やお不動様のご加護で乗り越えられたということがわかりました。親しくお加持をいただき、また自分にとっても励みとなるお話をありがとうございました」と語っていた。
 叡南師は、昭和33年に得度、昭和49年に比叡山の荒行である千日回峰行に出峰し、昭和54年に同行を満行。また昭和61年に比叡山12年籠山(ろうざん)行を成し遂げた。