たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

ラオス学校建設支援

一隅を照らす運動地球救援事業の支援先(4)ラオス学校建設支援

ラオス学校建設支援の概要

世界には、戦争や貧困のために義務教育である小学校にも行けない子どもたちが半数以上います。

ラオスは世界屈指の最貧国といわれています。国民一人あたりのGDP(国内総生産)が日本の100分の1という経済状態のラオスでは教育の状態は深刻です。ラオスで唯一の義務教育である小学校は8,600校ほどありますが、約半数の小学校が教室不足のために低学年クラスだけの不完全学校で、就学率も約80%程度しかありません。また、中等教育である中学校と高等学校の数は、小学校と比べて極端に不足しています。しかも、ほとんどの校舎は竹やニッパ椰子の葉で葺かれた建物で、大雨や強風のため校舎が壊れて授業を受けられなかったり、子どもたちが怪我をすることさえあります。鉄筋コンクリート造りの学校は、全体のわずか6%に過ぎません。

一隅を照らす運動が支援して建てられた小学校一隅を照らす運動が支援して建てられた小学校

このような実情を知った一隅を照らす運動総本部では「国の繁栄の基礎は教育から」というラオス政府の考えに呼応し、平成4年よりラオス教育省や現地で活動を続けるボランティア団体(BAC仏教救援センター)を通じて、「ラオス学校建設プロジェクト」を展開し、これまでに延べ23校の中学校、小学校、幼稚園を建設し、ラオスの教育環境の改善に貢献してきました。

支援する小学校建設費は5教室と職員室の規模で約400万円ですが、生徒数などによっては3教室と職員室程度で進めることもあります。建物は鉄筋の柱にレンガを積んで壁を作り、モルタル仕上げ、屋根はトタン葺で、扉と窓がついています。

ラオス学校建設活動

一隅を照らす運動では、この活動に対する資金援助の他に、直接現地へ行って学校建設作業に従事して下さるスタッフ(ボランティア)も派遣しました。

平成8年春には、資金緩助のみならず、一隅を照らす運動総本部主催で「ラオス学校建設団」を派遣し、ビエンチャン郊外ノンニャオ村に小学校を建設しました。

学校建設団の作業学校建設団の作業

現地は工事用の道具もまったく無いに等しい状態で、作業はまず道具作りから始まりました。基礎工事の穴掘りからセメントの流し込み、鉄筋の組み立て、流し込みの枠作り、バケツリレーでの砂や水運び、レンガの運搬とレンガ積み、校舎内の土間作りなど重労働で汗を流しました。

ラオスには、貧しくとも明るく心豊かに暮らす人々の姿があります。以後、一隅を照らす運動総本部では、単に建設費用を支援するだけではなく、若い人たちに学校建設の体験を通してラオスの子どもたちや村人と交流し、広い視野を得て足下も見つめられる人材を育成したいと、「ラオス学校建設団」や「タイ・ラオス交流親善視察団」の派遣をするなど、積極的に実践活動に取り組んできました。

しかし、時代の流れに伴い、周辺国の経済支援や大企業による教育支援事業の展開等により、ラオス国内の情勢が大きく様変わりしました。

そういった現状から一隅を照らす運動総本部では、平成31年に運動発足50周年を迎えるにあたり、建物の建設としては最後の支援として「チャンパサック県ポウントン郡チェンカン村」に校舎を建てました。

お問い合わせ先

≪お問い合わせ≫ 一隅を照らす運動総本部地球救援事務局
〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-6-2 天台宗務庁内
TEL:077-579-0022 FAX:077-579-2516

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