たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

仏教 今日のひとこと

お釈迦さまや天台大師はもとより、伝教大師はじめ日本仏教各宗派の祖師のお言葉は、
仏教の教えに裏打ちされた大変素晴らしいものです。

このコーナーでは、仏教に関する珠玉の名言を「仏教 今日のひとこと」として紹介します。

それぞれの言葉には味わい深いものが数多くあり、みなさんの日々の生活指針になれば幸いです。

  • No.089
  • 若(も)し人、智無くんば酔眠の人の如し。畜生に異ならず。また木石に似たり。智有れども信無くんば、人は無常にして、宝山華苑に取らずして空しく還(かえ)るがごとし。
  • 慈覚大師円仁(794-864)
  • 意訳

    智慧のない人は酔って眠っている人のようなもので、動物と変わりがない。草木石ころとも同じである。智慧があっても仏法を信じる気持がない人は、無常の道理に押し流されて、宝の山や花園に入っても何も得ることもなく無駄に帰ってくるようなものである。

  • 出典

    『法華迹門観心絶対妙釈』

  • 解説

    慈覚大師は第3世天台座主。838年、中国に渡り五台山、長安等で勉学し、多くの仏書や教法を伝えた。帰朝後は天台密教の大成に努めた。掲載文は、中国の湛然が『法華文句記』で智慧について書いた部分について『法華迹門観心絶対妙釈』で言及したもの。