平成25年5月6日から10日までの日程で、NPO法人「草原の風」主催の「第10回内モンゴル植林ツアー」が行われ、天台宗から12名が参加した。
今回は昨年と同様に、砂漠緑化の大切さを知ってもらおうと、宗門の比叡山高校と駒込高校に参加を呼び掛け4名の高校生がツアーに参加した。
第10回参加者22名は、中華人民共和国の首都北京から西に1,000㎞の内モンゴル自治区ウーシンキとオトクチでの植林活動を行い、現地の子どもたちや学生との交流を行った。
第1日目の7日は、ウーシンキ市街から1時間ほど離れたチャジャ砂漠へ移動した後、林昌伸総本部次長が植林活動支援金として30万円の目録を植林事務局責任者スチント氏へ手渡した。チャジャ砂漠での植林は、主にアシチャと呼ばれる高さ30㎝ほどの苗を約1000本植林した。
第2日目の8日は、ウーシンキから場所を移しオトクチで、主に柳を植林した。この日、集まった人々は約100名。中には、内モンゴルオルドス市第二モンゴル族中学校の学生も含まれていた。
また、例年になく寒く雨が降る中での植林作業になったが、約500本を植林することができた。
現場には、近代的な機器は一切なく、大きなスコップがあるのみで、約2mの柳苗木を植えるのに深さ60㎝程の穴を掘って埋めるという原始的な方法であった。
滞在中は、シュリゲ寺院(ラマ教)参拝や内モンゴルの学生と日本の学生の交流会などを実施した。
平成25年9月16日早朝に近畿地方に最接近した台風18号による災害への支援を一隅を照らす運動総本部は9月30日、京都府庁と滋賀県庁を訪問し、義援金を寄託した。
京都府庁には、福惠善高総本部長と京都教区庶務主任原田誠俊師が赴き、健康福祉部山口寛士部長と面談し、総本部からの義援金30万円を寄託、今回の豪雨による被災状況の説明を受けた。
次に訪れた滋賀県庁には、福惠善高総本部長と滋賀教区長山慈信教区本部長が赴き、健康福祉部中井清次長より被災状況の説明を受け、総本部から義援金30万円を寄託した。
両府県の担当者は「大きな災害は過去になく、多くの被害が出ており、今後は復旧への迅速な対応が求められる。」と語った。なお、今回の義援金は被災された方々に贈られる。
平成25年11月に発生した台風30号の災害に対し、一隅を照らす運動総本部では11月18日から12月17日まで宗内各寺院などに義援金募集を呼びかけ、その結果、総額8,723,288円が寄せられた。皆様から寄せられた義援金は、平成26年2月6日~7日の日程で一隅を照らす運動総本部横山照泰総本部長が支援先である各団体を訪問し、義援金を寄託した。
まず、6日には認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンを訪れ、小林毅事務局長と面談し、義援金53万256円を寄託した。同法人への支援は今回が初めてという事もあり、活動内容などの詳しい説明があった。次に訪れたシャンティ国際ボランティア会(SVA)と仏教NGOネットワーク(BNN)では、市川斉常務理事、茅野俊幸事務局長と面談し、それぞれ義援金100万円を寄託した。最後に訪問した全日本仏教会では、奈良慈徹総務部長と面談し、義援金100万円を寄託。同会の取り組みについて説明があった。
翌7日には、まず日本赤十字社を訪問し、堀乙彦組織部長へ義援金100万円を寄託。面談の中では、同社が取り組むフィリピンでの活動報告について写真を用いながら説明があった。次に日本ユニセフ協会を訪問し、早水研専務理事に義援金100万円を寄託し、フィリピンの状況や支援活動の説明があった。最後に駐日フィリピン共和国大使館を訪問し、マリアン・ジョセリン・ティロル・イグナシオ公使兼総領事と面談し、義援金100万円を寄託。マリアン総領事は「今回の台風は被害が大きく、復興には長い年月がかかると予想されるが、取り組んでいきたいと思う。また協力を寄せていただいた皆様の想いに感謝申し上げます」と語っていたのが印象的であった。
今回訪問した各団体では、台風30号災害への具体的な取り組みや、各団体の日頃の活動をはじめ、一隅を照らす運動の活動や様々な取り組みの紹介などを交え、活発な意見交換がなされた。