たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

長野県飯田市の座光如来寺で信越大会を開催

長野県飯田市の座光如来寺で信越大会を開催

 信越教区本部(小山健英教区本部長)では、6月8日に長野県飯田市の座光如来寺を会場に一隅を照らす運動信越大会を開催し、約100名が参加した。
第一部では、小山本部長お導師による法楽に始まり、来賓の秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長方々が祝辞を述べた。
続いて、信越教区伊那部の檀信徒総代会会長が、一隅を照らす運動推進の誓いを発声され、参加者全員で唱和した。
 第二部では、天台宗参務・水尾寂芳教学部長を講師に迎え、「みんな菩薩」と題した講演が行われた。「人はみんな菩薩の心を持っていますが、菩薩になろうとすることが大事なのです。皆さんが発心して菩薩となり、心の達人を目指してください」と分かりやすく説かれ、参加者は真剣に聞き入っていた。
 また、大会の最後には、当日参加者からいただいた浄財が、小山本部長から秋吉総本部長に地球救援募金として手渡された。

兵庫大会が篠山市で開催され、300名が参加

兵庫大会が篠山市で開催され、300名が参加

 平成19年6月14日、兵庫教区本部(草別碩善教区本部長)では、篠山市の「ユニトピアささやま」を会場に、一隅を照らす運動推進大会を檀信徒総会と併せて開催、約300名が参加した。
 大会は法楽の後、一隅を照らす運動の実践活動をされている各部代表者が、それぞれ日頃の寺院護持や、地元での福祉活動などを発表し表彰を受けた。
 講演では「人生往来手形」と題し、真言宗醍醐派松尾寺(西国第29番霊場)住職の松尾心空師がホワイトボードを用いながら、人生という旅における心のパスポートについてわかりやすく説明された。松尾師は『改めて自分を見つめ直し、手中にある今日の幸せを大切にしましょう』と、短い人生の大切さを参加者に訴えた。
 また、大会に先立ち行われた檀信徒総会では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長を来賓に迎え、平成18年度の活動報告と収支決算、平成19年度の事業計画と予算が承認された。

覚王山日泰寺で東海大会を開催

覚王山日泰寺で東海大会を開催

 東海教区本部(中村廣文教区本部長)は、平成19年6月16日、名古屋市覚王山日泰寺普門閣を会場に、一隅を照らす運動推進大会を開催し、100余名が集った。
 まず、午後1時30分からの檀信徒総会では、中村廣文教区本部長御導師のもと法楽があり、続いて中村教区本部長と可児光永宗議会議員の来賓挨拶。引き続き平成18年度事業報告と収支決算、平成19年度事業計画案と予算案が承認された。
 次に大会では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長挨拶後、愛知県在住の難病の山下みらいちゃんの募金運動について、昨年の10月にメドが立ち、一億四千六百万円の募金が集まり、昨年の12月に渡米して手術が行われた近況報告があった。
 講演では、インド共和国禅定林住職サンガラトナ・マナケ・法天師を講師に「インド国内の仏教事情」と題し、
『仏教の発祥はインドにあるが、800年前のインド仏教社会は、僧侶と在家の方々との間には付き合いがなく隔たりがあり、社会そのものにも亀裂があって、仏教の基盤が崩れているところへイスラム教が侵略して来たのでひとたまりもなく仏教が絶滅になりかけた。
 50年前にもう一度、アンベガルド博士によって仏教は再興された。カーストの身分差別は今でもインドは抱えており、差別の撤廃運動などにも博士は生涯をかけられた。今、インドの12億の人口の中で0.8%が仏教徒である。』
と話された(写真)。参加者は、講師のインドの現状談を熱心に聞き入った。

一隅を照らす運動40周年中央大会を大津市で開催

一隅を照らす運動40周年中央大会を大津市で開催

 一隅を照らす運動が平成21年に40周年を迎えるのを記念して7月6日、「生命・自然との共生」をテーマに。一隅を照らす運動40周年中央大会を比叡山延暦寺と大津市の滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開催した。
 第1部では、比叡山延暦寺根本中堂で法楽が営まれ、一隅を照らす運動総裁の半田孝淳天台座主猊下が導師を勤められた。法楽の後、半田座主猊下が「お言葉」を述べられ、「地球温暖化という大きな環境問題や、テロ・紛争によって尊い命が失われていることは憂慮に堪えません。世界平和の実現に向け、皆さんとともに努力精進したい」と力強く語りかけられた。
 第2部では、びわ湖ホールに会場を移し、作家の五木寛之氏の基調講演、総合地球環境学研究所の中尾正義教授の対談、環境をテーマにした新作能が上演され、会員や一般参加者ら約1600人が集った。
 五木氏は「大河の一滴」と題し講演。「山川草木悉有仏性という思想、素朴な生命観に戻って、すべてのものに仏性があるという考え方に立つ時、私たちは初めて自然と共生という問題に正面から向き合えるのではないか」と、仏教の考えから新しい自然環境保護の取り組みが生まれてくる可能性を語った。
 中尾教授と司会の塩見祐子アナウンサーの対談「身近なエコライフ」では、中尾氏が地域の実情に応じた環境保護運動の必要性を説いた。環境問題への取り組みも「単にブームに乗るのではなく、本当にそれで良いのかと自分で考えることが大切」と訴えた。
 最後に自然との共生や平和を訴える新作能「紅天女in近江」が梅若六郎氏、茂山一門によって演じられ、大会の幕を閉じた。

第6回「心のつどいin比叡山」が、開催されました。

第6回「心のつどいin比叡山」が、開催されました。

 第6回「心のつどいin比叡山」研修会(一隅を照らす運動総本部主催)を比叡山延暦寺会館で開催。9月19日・20日の一泊二日に亘り、一般公募で募った男女27名が参加した。
 先ず開会式では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長お導師のもと法楽で始まり、次にオリエンテーション・坐禅止観などの説明があった。
 研修会では、「自己再発見の時」をテーマに久米邦子先生(神戸市立体育館・公民館インストラクター)による健康保持のお話や夕焼け小焼けなどの童謡に合わせたストレッチ体操を行なった。
 夕食後、「一隅を照らす人」と題し、小林隆彰師(延暦寺長臈、千手院住職)による法話があり、「自分の顔は、自分のものではなく、人様のものであり、人様にやさしい顔をするだけでも一隅を照らす人である。」と分かりやすく説かれた。
 翌日は、早朝5時起床後、研修生は根本中堂に入り、坐禅止観の実修。その後、書院境内の清掃、延暦寺会館でのお写経、それぞれが熱心に取り組んでいた。
 参加者の多くがはじめての様子で、ある研修生は「84才まで知らなかった仏道に幸を感じました。」と語っていた。

《小林師は、昭和3年に香川県善通寺生まれ。昭和27年に比叡山専修院卒業。延暦寺執行・叡山学院院長・叡山学問所所長等の要職を歴任。》

西福寺で一隅を照らす運動茨城大会を開催

西福寺で一隅を照らす運動茨城大会を開催

 茨城教区本部(寺門俊文教区本部長)では、11月9日、茨城県大洗町の西福寺本堂を会場に、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長を来賓に迎え、一隅を照らす運動茨城大会を開催、150名が参加した。
 12回目を数える今大会は「一隅を照らす人びとの集い」をテーマに実施され、第一部では、寺門本部長導師による法楽と、東京教区大泉寺寺庭婦人の杜多恵子さんによる舞楽が奉納された。
 続いて、一隅を照らす運動実践者の表彰があり、昭和53年から継続して写経に取り組んでいる圓満寺写経会に理事長賞が、また写経会発起人で圓満寺檀徒の大島義久氏に総本部長賞が贈られ、秋吉総本部長から表彰状がそれぞれに手渡された。
 第二部では、修験道法流慈照院住職・栢木寛照師を講師に迎え「あなたの中の仏に会いに」と題した講演が行われた。栢木師は、本覚讃の中の「三十七尊住心城」を引用し、人生の在り方についてわかりやすく話された。栢木師のユーモアをまじえた講演に、参加者からは時折笑顔も見られ、充実した大会であった。
 尚、この日集められた浄財は、ラオス学校建設費として役立てられる。

第7回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

第7回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

 去る、11月1日、天台宗務庁大会議室において、一隅を照らす運動第7回公開講座が「いのちの大切さ-『生と死を考える授業』の取り組み-」をテーマに開催され、約120名が参加した。
 開会にあたり、一隅を照らす運動の精神である伝教大師のお言葉「山家学生式」を、参加者全員で唱和し、その後、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶した。
 第1部では、『生と死を考える授業』に取り組んでいる、佐賀県多久市立東部中学校養護教諭の白浜洋子氏が講演した(きらめき第10号で紹介)。講演で白浜先生は、「教育の目指すところは、生き続けることを教えることではないか。子どもたちが生きる力をつけることが大切」と訴えた。『生と死を考える授業』では、生徒たちにホスピス病棟を訪問させたり、「自分の余命が3ヶ月だったら」など、いろいろなテーマで討論会等を実施しており、聴衆はその具体的な取り組みに感動した様子で、参加した近隣学校の教諭からは「自分たちの学校でも、こうした取り組みをしてみたい」といった声も聞かれた。
 第2部では、白浜先生を囲んで質疑応答が行われた。参加者から多数の質問が寄せられ、白浜先生は授業を通し、子どもたちが思いやりを持ち、他人に優しくなるまで何度も葛藤し、試行錯誤を重ねたことも披露し、質問に答えていた。
 引き続き、一隅を照らす運動総本部が地球救援活動の一環として支援している、NPO法人「草原の風」事務局の佐々木勲氏が、内モンゴル地区の緑化・植林活動について説明、現地の環境悪化の状況や様々ないのちを育む緑地喪失を阻む活動の必要性を訴えた。また、佐々木ハスゲレル夫人による、モンゴル民族楽器の演奏が行われ、馬頭琴など普段あまり聴くことのない楽器演奏に、参加者は熱心に耳を傾けていた。
 公開講座終了後のアンケートでは、「毎年参加している。毎回テーマや内容が異なり充実した講演などがあり、今後も参加したい」「自分たちの身近なところから、できることをはじめたい」「一隅を照らす運動の活動に期待している」などの声が寄せられた。秋吉総本部長は「僧侶だけではなく、地域や家庭もそろって、いのちを大切にする明るい社会を築かなければならない」と語った。

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

 群馬教区本部(藤井祐順教区本部長)では、 3月3日・4日の両日、渋川市の「ホテル木暮」を会場に、平成19年度群馬教区「一隅を照らす運動」年次大会を開催、教区内寺院住職、檀信徒合わせて450名が参加した。
 大会では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長と、山本光賢延暦寺教化部長による講演が行われた。秋吉部長は、「一隅を照らす運動の現況について」と題し、大スクリーンに中国内モンゴル自治区での植林活動や中越沖地震被災地の写真を映して総本部の活動を紹介した。また、山本部長は「開宗千二百年について」と題し、参拝部長時代の総登山・総授戒に伴う延暦寺会館建設の苦労話など経験談を交えた講話があった。当日、大会で集まった浄財 金189,905円が、地球救援事務局に寄託された。

上尾市で一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

上尾市で一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

 埼玉教区本部(吉田亮照教区本部長)では、平成20年4月29日、埼玉県上尾市文化センターを会場に、第42回埼玉教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、各支部から約600名の檀信徒が集った。
 第1部では、叡山講福聚教会埼玉本部による御詠歌と、「天台宗在家勤行儀」を用いた参加者全員での法楽の後、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長より、一隅を照らす運動を長年実践されている3名の檀信徒の表彰があった。
 第2部では、作家の青木新門氏が「いのちのバトンタッチ」と題し講演。青木氏は、自分の近親者が亡くなった時のことを例に挙げて、『先に死ぬ人がありがとうと言えば、残った人もありがとうと応える。そうやって優しい言葉を掛けることが、一隅を照らすことなのではないでしょうか』と、大変分かりやすく話され、参加者はじっくりと講演を聞き入っていた。
 大会の最後に、埼玉教区本部内の各支部が実施した歳末募金である慈愛募金の中の200万円と、当日会場で集められた浄財339,225円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。
 また、埼玉教区本部は、地球救援募金に毎年多額の浄財を寄託されていることから、総本部を代表して、秋吉総本部長が吉田教区本部長に感謝状を手渡した。

東京大会で白井のり子先生が講演

東京大会で白井のり子先生が講演

 東京教区本部(寺本亮洞教区本部長)は、平成20年6月7日、東京都千代田区「九段会館・大ホール」を会場に、第39回東京教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、約1,000名が集った。
 まず開会式では、寺本教区本部長による主催者挨拶、次に秋吉文隆総本部長の来賓挨拶があった。
 第1部では、雅楽をともなった天台声明講演・神田秀順大僧正を御導師のもと教区によるおつとめ・和讃奉詠などがあり、杜多道雄前教区本部長による「一隅運動のすすめ」と題したお話があった。
 第2部では、ライフミッショナリー(命の大切さを伝える人)白井のり子先生が、「今を生きる」-命って素晴らしい-と題した講演をされ、自らのサリドマイド被害者体験を通じて「真のバリアフリー実現には、障害者と決めつけて手を差し伸べるのではなく、相手の事を認め声をかける事が大切」と語られ、来場者からは感動した表情がうかがえた。