たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

 平成18年10月11日、九州東教区(寺田豪明教区本部長)では、鹿児島市内の鹿児島サンロイヤルホテルを会場に、一隅を照らす運動推進大会を実施した。今大会は、開宗1200年慶讃大法会事業の一環として行われている鹿児島県特別布教の行事「薩摩と比叡山」と併せて開催された。当日は予想を上回る約700名が参加し盛会であった。
 濱中光礼宗務総長の挨拶の後、第1部では九州西教区法儀声明研究会が「金剛界曼荼羅供」を基本に構成した天台声明6曲を披露。次に、原口泉・鹿児島大学生涯学習センター長による「薩摩と比叡山」と題した講演が行われた。原口氏は天台宗と鹿児島県との関わりの歴史や、鹿児島で徹底的な「廃仏毀釈」が断行された背景について説明された。
 休憩の後、第2部に入り、常楽院法流の僧侶による「妙音十二楽」、浄満寺住職・永田法順師による「盲僧琵琶」が演奏された。
 最後に、地元の宮下亮善南泉院住職が「一隅を照らす」と題し講演。宮下師はミャンマーへの教育支援を平成8年から続けており、一隅を照らす精神の実践活動を行っている。講演で宮下師は「私たちの豊かな生活は、世界の多くの犠牲の上に成り立っているのです」と参加者に訴えた。また会場では、参加者にミャンマー教育支援の募金が呼びかけられ、224,540円の浄財が寄せられた。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

  滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)は、平成十八年十月十四日、比叡山延暦寺を会場に、第十回一隅を照らす運動滋賀記念大会を開催し、住職を始め寺族・檀信徒など五百三十余名が集った。今大会のテーマは、「『登叡奉仕団』の実践を各寺院へ広めよう」であり、一隅を照らす運動の実践である「生命・奉仕・共生」の三つの柱を実践するため、先ず午前十時半より、根本中堂・東塔を中心に諸堂の清掃作業を行った。その後、文殊楼付近で記念植樹が行われ、教区内各支部より持ち寄った水をソメイヨシノに注いだ。次に延暦寺会館へ会場を移し、檀信徒会による交流が行われ、引き続いて誓いの「不滅の法灯」を全員で唱和し、改めてお祖師さまの一隅を照らす、「忘己利他」の精神を心に刻んだ。午後二時から、根本中堂で長山総本部長を御導師のもと、教区内住職三十名の出仕による教区慶讃法要が営まれ、来賓として濱中光礼宗務総長や森定慈芳延暦寺副執行が参列した。法要後、参加の檀信徒全員で「授戒勤行儀」を読誦する発心会が営まれた。 次いで森定副執行が渡辺座主猊下の諭示を代読された。また、一隅を照らす運動総本部会長賞が濱中宗務総長から西光寺檀徒奥田修三氏に手渡された。奥田氏は琵琶湖の自然環境保護に尽力された方で平成十七年度の自然環境功労者表彰環境大臣表彰を受賞している。
今回の記念大会に参加した檀信徒は、今までにない比叡山での奉仕活動や記念樹など実践し、満足感あふれたすがすがしい表情で山を後にした。

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成18年11月5日、大阪府泉南郡岬町の興善寺(平野宏道住職)を会場に、天台宗開宗1200年慶讃記念天台大師報恩法要、並びに「一隅を照らす運動推進大会」を開催した。 晴天に恵まれた今大会は、約150名の檀信徒が興善寺本堂に集った。 午前11時から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌・詠舞があった。 正午12時から一隅大会に移り、水尾寂芳教学部長(天台宗務庁)が挨拶。 次に、今回講師の光永覚道師(北嶺大行満大阿闍梨)紹介のビデオ放送があり、講演では「回峯行修行とは菩薩行の実践であり、一隅を照らす運動もまた菩薩行の実践なのです」と語りかけた。 その後、大阿闍梨様から参加者へ力の籠もった加持修法があり、一人一人が真摯に有り難さを噛み締めている様子であった。

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

 三岐教区本部(宇野光道教区本部長)では、平成18年10月16日、岐阜県郡上市白鳥町の長瀧寺において、一隅を照らす運動推進三岐大会を開催した。
 長瀧寺は白山信仰の東海側の拠点で、かつては護摩を焚き清めてから白山に登ったとされる。江戸時代には340の堂塔を誇る延暦寺別院として栄えたが、2度の火災によりそのほとんどが焼失したと伝えられている。
 秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長のお導師のもと、教区内寺院住職20名の出仕による法要が厳かに営まれ、参拝者は460余名であった。
 法要後、秋吉総本部長が「一隅を照らす」と題した法話を行い「家庭や職場などそれぞれ自分のいる立場で精一杯努め、光り輝くことが一隅を照らすことなのです」と話された。続いて白山文化博物館元館長・白石博男氏が「長瀧寺と白山文化」と題した講演を行い、長瀧寺の歴史や白山文化との関係について話された。
 続いて光永覚道大阿闍梨が、参拝者らが願い事を寄せた護摩木約1800枚の護摩供を修し、ご祈祷された。
 また翌日には、白鳥駅前商店街で托鉢を行い、参加した13名が2班に分かれて般若心経を唱えながら商店や家々をお祈りし、約2時間実施した。

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

 北陸教区本部(荻原観順教区本部長)では平成18年11月5日、金沢市の金沢みなと会館を会場に一隅を照らす運動北陸大会を開催、富山・石川・福井の3県から約150名が参加して盛大に行われた。
 大会は、荻原観順教区本部長を導師に法楽が厳修された後、来賓の秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶。次に、横笛奏者として活躍されている羽柴尚典氏による篠笛が奉納された。
 休憩を挟んだ後、「忘己利他」と題して東京教区圓融寺住職・阿純孝師の講演が行われ、阿師は『現代では「己を忘れて他を利する」心より、「他を忘れて己を利する」心が社会的風潮になっている。「忘己利他」を実践することは難しいが、それに近づこうと歩むその過程こそが大切なのです』と話された。
 また今大会では、教区本部から一隅を照らす運動地球救援募金が参加者に呼びかけられ、荻原教区本部長が集まった浄財84,820円を秋吉総本部長に手渡した。

東松山市で第41回一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

東松山市で第41回一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

 埼玉教区本部(森田幸雄教区本部長)は平成19年4月30日、埼玉県東松山市民文化センターを会場に、第41回埼玉教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、各支部から約620名の檀信徒が集った。
 第1部では、埼玉教区法儀研究会による法華三問一答、「天台宗在家勤行儀」を用いた参加者全員による法楽の後、一隅を照らす運動総本部長・秋吉文隆師より一隅を照らす運動を長年実践されている2名の檀信徒の表彰があった。
 第2部では、延暦寺一山泰門庵住職で叡山学院院長の堀澤祖門師が「慈悲の極み」と題し講演。新宿駅東口で早朝に清掃活動をしている大学生を例に挙げて、『自ら考え決意して行動を起こし、それを徹底してやり抜くことが重要で、菩薩とはそういう人を指すのです』と、大変分かりやすく話される堀澤師の講演に参加者は聞き入っていた。
 また、埼玉教区本部内の各支部が実施した歳末募金である慈愛募金の中の200万円と、当日会場で集められた浄財317,490円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。この慈愛募金と各支部で1年間集められた一隅募金4,958,416円は、埼玉県内の社会福祉協議会等の団体に寄託され、地域社会の向上のために役立てられている。

近畿大会並びに宗祖傅教大師報恩法要を了法寺で開催

近畿大会並びに宗祖傅教大師報恩法要を了法寺で開催

近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成19年5月16日、和歌山市の了法寺(小林慈享住職)を会場に、宗祖傅教大師報恩法要、並びに「一隅を照らす運動推進大会」を開催した。晴天に恵まれた今大会は、約100名の檀信徒が了法寺本堂に集った。午前10時30分から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌・詠舞があった。午前11時30分から一隅大会に移り、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長(天台宗務庁)が挨拶。次に、今回講師の赤松光真師(延暦寺一山金台院住職)講演。赤松師は、「仏教で言う戒とは、元々自主的なものであり善い行いを重ねて心を綺麗に高めることが、一隅を照らす運動に繋がります。」と語りかけた。分かり易く楽しい講演に参加者一人一人が、笑いの絶えることない充実した表情が窺えた。

神奈川教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催

神奈川教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催

 神奈川教区本部(大久保良允教区本部長)は、平成19年6月1日、神奈川県平塚市「中央公民館」を会場に、神奈川教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には約700名が集った。
 第1部では、教区内寺院住職ら出仕による法楽、詠歌・詠舞に続いて、主催者を代表して大久保本部長が挨拶。次に秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長と教区布教師会会長本間孝康師が祝辞を述べられた。
 第2部では、神奈川教区命徳寺住職で大正大学教授の多田孝正師を講師に「忘己利他」と題した講演が行われ、多田師は「思うことは個々あるが、お互い許し合って生きていけばきっと善い社会となる」と話された。
 第3部では、当日会場で集められた浄財およそ139万円の内558,526円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。また、およそ84万円を平塚市社会福祉協議会の団体に寄託、今回で5回目(合計270万円)ということもあり、平塚市より大久保本部長に感謝状が手渡された。

三重県松阪市の朝田寺で三岐大会を開催

三重県松阪市の朝田寺で三岐大会を開催

 三岐教区本部(宇野光道教区本部長)では、平成19年5月27日、三重県松阪市の朝田寺において、一隅を照らす運動推進三岐大会を開催、約80名の檀信徒が集った。
 第一部では、まず秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長のお導師による法楽が行われた後、参加者全員で一隅を照らす運動テーマソング「さわやか星」を斉唱し、朝田寺詠歌講が比叡山讃仰の御和讃を奉修した。
 法楽後、秋吉総本部長が「一隅を照らす運動と発心会」と題した法話を行い「発心とは菩提心を発すことで、まさにそれこそが一隅を照らす運動の原点なのです」と話された。続いて、募金の贈呈が行われ、三岐教区本部を代表して檀信徒1名が秋吉総本部長に地球救援募金を、また朝田寺住職・榎本義譲師に一隅を照らす木植樹支援金を手渡した。
 第二部では、水尾寂芳教学部長をお導師に、教区内寺院住職12名の出仕による発心会の法要が厳かに営まれた。水尾教学部長の丁寧で分かりやすい発心会の解説もあり、参加者は発菩提心の決意を新たにした面持ちであった。
 また午後からは、朝田寺総代・世話人の案内により朝田寺一帯で托鉢を行い、教区内寺院住職が3班に分かれて般若心経を唱えながら家々をお祈りし、約2時間実施した。

東京大会で養老孟司先生が講演

東京大会で養老孟司先生が講演

 東京教区本部(杜多道雄教区本部長)は、平成19年6月9日、東京都千代田区「九段会館・大ホール」を会場に、第38回東京教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、前年同様に客席数を上回る1,137名が集った。
 まず開会式では、杜多本部長による主催者挨拶、次に天台宗宗務総長濱中光礼師の来賓挨拶があった。
 第1部では、雅楽をともなった天台声明講演・神田秀順大僧正を御導師のもと教区によるおつとめ・和讃奉詠などがあり、天台宗宗機顧問の杉谷義純師による「一隅運動のすすめ」と題したお話があった。
 第2部の講演では、東京大学名誉教授の養老孟司先生が、「安心して生きる」と題した講演をされた。般若心経の経文中にある《五蘊 ごうん》について日常生活例を多数取り上げ、またホワイトボードを用いながら分かり易く解説された。先生の楽しい講演に来場者からは笑いの絶えることない充実した表情がうかがえた。