たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

東松山市で第41回一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

東松山市で第41回一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

 埼玉教区本部(森田幸雄教区本部長)は平成19年4月30日、埼玉県東松山市民文化センターを会場に、第41回埼玉教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、各支部から約620名の檀信徒が集った。
 第1部では、埼玉教区法儀研究会による法華三問一答、「天台宗在家勤行儀」を用いた参加者全員による法楽の後、一隅を照らす運動総本部長・秋吉文隆師より一隅を照らす運動を長年実践されている2名の檀信徒の表彰があった。
 第2部では、延暦寺一山泰門庵住職で叡山学院院長の堀澤祖門師が「慈悲の極み」と題し講演。新宿駅東口で早朝に清掃活動をしている大学生を例に挙げて、『自ら考え決意して行動を起こし、それを徹底してやり抜くことが重要で、菩薩とはそういう人を指すのです』と、大変分かりやすく話される堀澤師の講演に参加者は聞き入っていた。
 また、埼玉教区本部内の各支部が実施した歳末募金である慈愛募金の中の200万円と、当日会場で集められた浄財317,490円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。この慈愛募金と各支部で1年間集められた一隅募金4,958,416円は、埼玉県内の社会福祉協議会等の団体に寄託され、地域社会の向上のために役立てられている。

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

 北陸教区本部(荻原観順教区本部長)では平成18年11月5日、金沢市の金沢みなと会館を会場に一隅を照らす運動北陸大会を開催、富山・石川・福井の3県から約150名が参加して盛大に行われた。
 大会は、荻原観順教区本部長を導師に法楽が厳修された後、来賓の秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶。次に、横笛奏者として活躍されている羽柴尚典氏による篠笛が奉納された。
 休憩を挟んだ後、「忘己利他」と題して東京教区圓融寺住職・阿純孝師の講演が行われ、阿師は『現代では「己を忘れて他を利する」心より、「他を忘れて己を利する」心が社会的風潮になっている。「忘己利他」を実践することは難しいが、それに近づこうと歩むその過程こそが大切なのです』と話された。
 また今大会では、教区本部から一隅を照らす運動地球救援募金が参加者に呼びかけられ、荻原教区本部長が集まった浄財84,820円を秋吉総本部長に手渡した。

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

 三岐教区本部(宇野光道教区本部長)では、平成18年10月16日、岐阜県郡上市白鳥町の長瀧寺において、一隅を照らす運動推進三岐大会を開催した。
 長瀧寺は白山信仰の東海側の拠点で、かつては護摩を焚き清めてから白山に登ったとされる。江戸時代には340の堂塔を誇る延暦寺別院として栄えたが、2度の火災によりそのほとんどが焼失したと伝えられている。
 秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長のお導師のもと、教区内寺院住職20名の出仕による法要が厳かに営まれ、参拝者は460余名であった。
 法要後、秋吉総本部長が「一隅を照らす」と題した法話を行い「家庭や職場などそれぞれ自分のいる立場で精一杯努め、光り輝くことが一隅を照らすことなのです」と話された。続いて白山文化博物館元館長・白石博男氏が「長瀧寺と白山文化」と題した講演を行い、長瀧寺の歴史や白山文化との関係について話された。
 続いて光永覚道大阿闍梨が、参拝者らが願い事を寄せた護摩木約1800枚の護摩供を修し、ご祈祷された。
 また翌日には、白鳥駅前商店街で托鉢を行い、参加した13名が2班に分かれて般若心経を唱えながら商店や家々をお祈りし、約2時間実施した。

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成18年11月5日、大阪府泉南郡岬町の興善寺(平野宏道住職)を会場に、天台宗開宗1200年慶讃記念天台大師報恩法要、並びに「一隅を照らす運動推進大会」を開催した。 晴天に恵まれた今大会は、約150名の檀信徒が興善寺本堂に集った。 午前11時から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌・詠舞があった。 正午12時から一隅大会に移り、水尾寂芳教学部長(天台宗務庁)が挨拶。 次に、今回講師の光永覚道師(北嶺大行満大阿闍梨)紹介のビデオ放送があり、講演では「回峯行修行とは菩薩行の実践であり、一隅を照らす運動もまた菩薩行の実践なのです」と語りかけた。 その後、大阿闍梨様から参加者へ力の籠もった加持修法があり、一人一人が真摯に有り難さを噛み締めている様子であった。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

  滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)は、平成十八年十月十四日、比叡山延暦寺を会場に、第十回一隅を照らす運動滋賀記念大会を開催し、住職を始め寺族・檀信徒など五百三十余名が集った。今大会のテーマは、「『登叡奉仕団』の実践を各寺院へ広めよう」であり、一隅を照らす運動の実践である「生命・奉仕・共生」の三つの柱を実践するため、先ず午前十時半より、根本中堂・東塔を中心に諸堂の清掃作業を行った。その後、文殊楼付近で記念植樹が行われ、教区内各支部より持ち寄った水をソメイヨシノに注いだ。次に延暦寺会館へ会場を移し、檀信徒会による交流が行われ、引き続いて誓いの「不滅の法灯」を全員で唱和し、改めてお祖師さまの一隅を照らす、「忘己利他」の精神を心に刻んだ。午後二時から、根本中堂で長山総本部長を御導師のもと、教区内住職三十名の出仕による教区慶讃法要が営まれ、来賓として濱中光礼宗務総長や森定慈芳延暦寺副執行が参列した。法要後、参加の檀信徒全員で「授戒勤行儀」を読誦する発心会が営まれた。 次いで森定副執行が渡辺座主猊下の諭示を代読された。また、一隅を照らす運動総本部会長賞が濱中宗務総長から西光寺檀徒奥田修三氏に手渡された。奥田氏は琵琶湖の自然環境保護に尽力された方で平成十七年度の自然環境功労者表彰環境大臣表彰を受賞している。
今回の記念大会に参加した檀信徒は、今までにない比叡山での奉仕活動や記念樹など実践し、満足感あふれたすがすがしい表情で山を後にした。

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

 平成18年10月11日、九州東教区(寺田豪明教区本部長)では、鹿児島市内の鹿児島サンロイヤルホテルを会場に、一隅を照らす運動推進大会を実施した。今大会は、開宗1200年慶讃大法会事業の一環として行われている鹿児島県特別布教の行事「薩摩と比叡山」と併せて開催された。当日は予想を上回る約700名が参加し盛会であった。
 濱中光礼宗務総長の挨拶の後、第1部では九州西教区法儀声明研究会が「金剛界曼荼羅供」を基本に構成した天台声明6曲を披露。次に、原口泉・鹿児島大学生涯学習センター長による「薩摩と比叡山」と題した講演が行われた。原口氏は天台宗と鹿児島県との関わりの歴史や、鹿児島で徹底的な「廃仏毀釈」が断行された背景について説明された。
 休憩の後、第2部に入り、常楽院法流の僧侶による「妙音十二楽」、浄満寺住職・永田法順師による「盲僧琵琶」が演奏された。
 最後に、地元の宮下亮善南泉院住職が「一隅を照らす」と題し講演。宮下師はミャンマーへの教育支援を平成8年から続けており、一隅を照らす精神の実践活動を行っている。講演で宮下師は「私たちの豊かな生活は、世界の多くの犠牲の上に成り立っているのです」と参加者に訴えた。また会場では、参加者にミャンマー教育支援の募金が呼びかけられ、224,540円の浄財が寄せられた。

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

 京都教区本部(羽生田寂裕教区本部長)では、平成18年10月6日、延暦寺会館を会場に、教区寺院・檀信徒総勢約500名が参加し、一隅を照らす運動推進大会が開催された。
 京都教区本部では、毎年10月18日に宗祖降誕会と併せて一隅を照らす運動推進大会を実施しているが、本年は開宗1200年の佳辰を機に、長らく休会となっていた『京都教区檀信徒会』が、7月25日に再興されたのを記念して、総本山に登叡し盛大に開催された。
 6日午後1時より根本中堂に於いて、羽生田教区本部長を導師に教区寺院住職出仕のもと『宗祖降誕会』が厳修され、午後2時45分から会場を延暦寺会館に移し、『一隅を照らす運動推進大会』として来賓の濱中光礼宗務総長をはじめ、教区本部長・檀信徒会会長の挨拶に引き続き、延暦一山金台院住職で居士林所長の赤松光真師を講師に迎えて、「お大師さまのみこころ」と題して講演が行われた。
 赤松師は、お大師さまのお言葉であり、一隅を照らす運動の根本精神である『忘己利他』の実践について、身近な日常生活の中にある出来事を例に挙げて、ユーモアを交えながら分かり易く説かれ、参加者の中からは時折笑いも起きて、和やかなうちにも真剣な眼差しで熱心に聞き入っていた。(報告:京都教区本部)

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

 群馬教区本部(長谷川広順教区本部長)は、平成十八年九月二十八日、群馬県前橋市「群馬県民会館」を会場に、天台宗開宗千二百年記念慶讃、第九回一隅を照らす運動群馬大会を開催し、二千余名が集った。第一部の開会式では、長谷川教区本部長による主催者挨拶に始まり、天台宗宗務総長代理・天台宗総務部長 谷晃昭師、一隅を照らす総本部長 秋吉文隆師方々の来賓挨拶。次に記念法要では、雅楽をともなった和讃奉詠、詠舞奉納、声明唄散華、教区部内出仕によるおつとめなどが行われた。
第二部の記念講演では、講師の善光寺大勧進副住職・菊川春曉師が「共に生きる」と題し、作家である永六輔氏の詩「生きていくということは」の中から、『生きていくということは、誰かに借りをつくること。生きていくということは、その借りを返していくこと。・・・生きていくということは、誰かと手をつなぐこと。つないだ手のぬくもりを、忘れないでいること。・・・人は一人では生きてゆけない。誰も一人では、歩いてゆけない。』を紹介し、「共に生きる私たちの人生を示している」と話され、その他に『四無量心』(慈・悲・喜・捨)の教え・『四摂法』(布施・愛語・利行・同事)による救いなど多義にわたり説かれ、一隅を照らす心を説明された。
 閉会式では、一隅を照らす運動群馬教区本部会長・林祐博師より、大会で集まった浄財 金754,352円が秋吉総本部長に手渡され、最後に「天台宗開宗歌(比叡山仏道讃仰和讃)」を参加者と共に合唱し、群馬大会は盛況の内に閉幕した。

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

一隅を照らす運動公開講座(主催:一隅を照らす運動総本部)が平成18年9月12日に天台宗務庁(大津市坂本)で開催された。第6回となるこの度の公開講座では木村至宏先生(成安造形大学学長)を迎え、一般市民など約160名の参加者があった。
先ず開会式では、秋吉文隆一隅照らす運動総本部長により、伝教大師のお言葉を参加者も加わった唱和があり、次いで総本部長から開講挨拶があった。
 第一部では木村先生は、「山の中での籠山、山修山学、山の霊気が学問の道を深めさせて、たえず相手は人間というより、もっと大きな大自然であること、そこに最澄は山岳仏教の基礎を築いた大きな意味があるではないか。まさに一乗止観院の建立は現在の天台教学の中心である。」「竹生島(琵琶湖の北部に浮かぶ島)の弁財天は、日本三大弁財天の一つで総本宮であり、ほかの厳島・江ノ島弁財天へ勧請された。」「琵琶湖の形は、弁財天の持っている楽器の琵琶からきているが、「びわこ」と言うようになったのは意外にも新しく江戸時代である。弁財天はインド伝来の水を司る神であり、芸能・学問の神である。龍神の役目も果たしている。」など多義にわたり幅広く説明され、時折ユーモアを混ぜながら分かりやすく話された。
 次いで第二部は、「今 再発見のとき」と題して、木村先生に質問の時間が持たれ、参加者からの質問に対してお答えになり、最後に、木村先生は、「もう一度私達は、根源に帰って、自然と共に生かされている気持ちが必要であり、また環境問題から、共生といわれている。自分の暮らしているところの足下をもう一度見て再発見して素直に“有り難う”と言うことは大事です。」と話された。

《1935年滋賀県生まれ、大谷大学院文学科研究科、専攻は日本文化史。大津市史編纂室室長を経て大津市歴史博物館初代館長。1996年成安造形大学教授。2000年成安造形大学学長に就任。著書に「琵琶湖その呼称の由来」「図説近江の街道」「図説滋賀県の歴史」など多数。》

第二部質問
① 琵琶湖のかたちを見るために、滋賀県のいろいろな山に登り、飛行機ににまで乗ってしまつたり、又、弁天さまを求めて御所の中を二日かけて探し歩いたりされて、とっても、エネルギッシュでいらっしゃいますが、何かに気づいたり、発見したり感動したりするために、現地を訪ねることと、あと自分の感性を豊かに磨くことの三つが大事なのかと思ったのですが、他に必要なもの足りないものはありませんか。

② 坂本と下阪本が違うのはどういう意味がありますか。

③ 竹生島の弁財天は日本初だそうですが、弁財天さんは水のそばに必ずおられると言うことですが、弁財天と水のかかわりを教えて下さい。

④ 古津、大津の呼称の順序?古来の呼称は大津でしょうか?

⑤ 現在の滋賀県地図を見て昔のマップも変わっていませんか。琵琶に似ているでしょうか。現在は上空から観て地図のとおりでしょうか。ホテルなど建設され、埋め立てもあり、少しも変動はないのですか?
(大切な琵琶湖、命の水)

⑥ 天地天皇、壬申の乱の昔から知られている当地のこと。今更ながら誇りに思いますが、最近の大津は何となく淋しく活気がないように思います。何故でしょうか。毎日眺めている琵琶湖の歴史的、文学的、音楽的話に感銘致しました。70年近い昔、女学校の校長が琵琶の形なんを分かる筈もないのに、琵琶湖とは何故ついたか?という話をされ、あまりに深く気にとめなかったですが、今日の話で納得しました。是非漢字で琵琶湖と表現したいと思います。質問でありませんが私の感じたことです。
質問 23通

福島大会が開催され、赤松光真師が講演

福島大会が開催され、赤松光真師が講演

 平成18年7月10日、一隅を照らす運動推進福島大会(渡邉亮海教区本部長)が福島市たまのや黒岩斎苑を会場として400余名が集い盛大に開催された。
 第1部では、比叡山讃仰和讃が奉詠される中、出仕者が入場、渡邉本部長導師のもと伝教大師報恩法要が営まれた。
 第2部では、同本部長の挨拶に始まり、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が祝辞を述べた後、延暦寺一山金台院住職・赤松光真師が「一隅を照らす心」と題した講演を行った。赤松師は「人は皆心の中に小さな仏さまを持っています。仏さまの心が自分の中にあることを自覚し、それを磨くことが一隅を照らすことになるのです」と話され、参加者は深い感銘を受けていた。
 終わりに、実践3つの柱を参加者全員で唱和、天台宗開宗1200年慶讃記念として制作された比叡山仏道讃仰和讃を奉詠した。
 また、高宮俊行教区仏青会長から秋吉総本部長に地球救援募金が手渡された。