平成22年6月8日、AMDA(アムダ・本部=岡山市)の難波妙代表部参事と石岡未和看護師が天台宗務庁に来庁し、チリ地震の報告会を行った。AMDAは、自然災害や紛争の被災者に対して世界各地で医療活動を行っている特定非営利活動法人で、今年に入って発生したチリ地震の際にも現地までスタッフを派遣している。
報告会に先立ち義援金寄託式が行われ、阿純孝同運動理事長から難波参事にチリ地震義援金として200万円と中国青海省地震義援金200万円が寄託された。寄託式後、難波参事と石岡看護師はスライドを交えてチリ地震における活動を報告。今回のチリ地震で、AMDAは地震発生直後に第一次チームとして医師と調整員を現地へ派遣し、その後第二次チームを結成し石岡看護師らが派遣され、チリ政府救急医療チームなどと連携をとり乳幼児支援プロジェクトを立ち上げ、各地で医療活動を行った。
今回の報告会には、天台宗務庁役職員を含め、救援募金にご協力頂いた京都教区仏青代表、天台宗寺庭婦人連合会代表など約30名が参加した。
一隅を照らす運動総本部では、平成22年6月10日、BNN(仏教NGOネットワーク)に対し、ハイチ地震義援金として703,463円を寄託した。これはハイチ・チリ地震の義援金として総本部が4月23日まで呼びかけて集まった浄財5,703,463円のうちの703,463円。
当日は、東京芝の増上寺明照会館においてBNNの総会が開催され、総会終了後、天台宗から出席した西郊良光一隅を照らす運動顧問より、代表の玉川覺祥師に手渡した。
また同日、草別善哉同運動総本部次長が日本赤十字社本社を訪問し、中国青海省地震支援の義援金として、総本部が5月26日まで募った中国青海省地震義援金4,609,893円より100万円を三井俊介総務局組織推進部長に手渡した。
なお、総本部では地震発生当初に緊急救援として100万円を日本赤十字社に寄託しており、今回の支援と併せ200万円を支援した。
去る5月5日から12日までの日程で、NPO法人「草原の風」主催の「内モンゴル植林ツアー」が行われ、天台宗から福惠善高総本部長をはじめ13名が参加した。今回も昨年と同様に、沙漠緑化の大切さを知ってもらおうと、広く天台宗全寺院に参加を呼び掛けた。
ツアーは総勢39名で、中華人民共和国の首都北京から西に1,000㎞の内モンゴル自治区オトクチでの植林活動、子どもたちや村人との交流を行った。
6日には、植林地域へ移動し植林を開始、作業には現地のラマ教寺院僧侶・林業局職員・高校生の約60名も集まった。植林期間中を通して、内モンゴルTV放送局と内モンゴル日報新聞社の取材があった。
現場にあるのは、大きなスコップだけで、近代的な機器は最近導入された2台の小型エンジン式穴掘り機のみ。2m位の柳苗木を植えるのに深さ80cm・直径50cmの穴を掘って埋めるという単純な方法であった。2日間で平成22年度分8,000本の内1,000本の柳などを植林。
また、オトクチ市街では、オトクチ専門学校を訪問し、総本部から記念品の文具を生徒に贈呈。
7日には、総本部が建設支援しているシュリゲ廟医院に於いて福惠総本部長から本年で最終となる100万円の支援金を責任者のチョンクル住職へ手渡し、施設内の現状を視察。
さらに、シュリゲ廟医院や林業局関係者との交流夕食会に参加、過去に植林された木の成長や緑化の成果も確認した。
総本部では、継続した広がる沙漠化への防止活動を今後も実施していきたいと考えている。
天台宗からの参加者は以下の通り(順不同・敬称略)
福惠善高、壬生照道、岩尾照尚、多田澄昭、多田佐千子、成田蔦子、北村隆太郎、北村厚子、松岡聡明、松岡厚子、市川ひとみ、蟹江裕子、小林慈誠
平成22年3月10日、総本部は天台宗務庁において、特定非営利活動法人AMDA(アムダ・本部:岡山市)へハイチ地震義援金として100万円を寄託した。
この100万円は、総本部が2月25日まで天台宗寺院や檀信徒、一般に募金を呼び掛けて集まった浄財の一部。
当日は、アムダから難波妙・代表部参事が来庁し、阿純孝理事長が義援金を手渡した。
アムダは、紛争による難民や災害の被災者に対して保健・医療を中心とした支援を行っている団体で、1月12日に発生したハイチ地震の際も、18日には現地で診療活動を開始した。
難波参事の報告によると、現地の病院は廊下まで怪我人であふれ、医薬品不足により、やむなく下肢を切断しなければならない人が大勢いるため、アムダでは今後、義肢支援プロジェクト活動を行っていく予定である。
平成22年2月16日、自然災害や紛争の被災者に対して、世界各地で医療活動を行っている特定非営利活動法人AMDA(アムダ・本部=岡山市)の難波妙代表部参事が天台宗務庁に来庁した。阿純孝理事長、福惠善高総本部長らと会談し、ハイチ地震の救援活動について説明し、総本部のこれまでの支援に対する謝辞を述べた。
アムダは、ハイチ地震直後の1月15日には医師・看護師などを現地へ派遣して医療活動を開始し、現在も継続的に医療支援を行っている。今後は義肢支援プロジェクトなど、震災後のアフターケアのための幅広い活動を検討中である。
阿理事長はアムダの活動をねぎらうと共に「宗教的側面から協力できることもあるので、今後も協力を続けていきたい」と語った。
平成21年12月7日、一隅を照らす運動総本部は、台風9号災害支援として被害の大きかった兵庫県の宍粟市役所と佐用町役場を訪問し、義援金をそれぞれに寄託した。
秋吉文隆総本部長、地元兵庫の草別碩善教区本部長と重白孝昭教区本部事務局長が現地に赴き、最初に訪れた宍粟市役所では田路勝市長、岩崎良樹副市長と面談。秋吉総本部長が田路市長に義援金100万円を手渡した。次に訪れた佐用町役場では、高見俊男副町長から当日の様子や復興状況などを聞いた後、高見副町長に義援金200万円を手渡した。
この義援金は、今年10月に「台風9号・18号、サモア諸島・スマトラ沖地震災害義援金」として、総本部が宗内各寺院等に緊急募金を呼びかけ、11月25日までに集まった6,041,968円の内の300万円。
なお、台風18号災害支援としてNHK歳末たすけあいに90万円、サモア諸島・スマトラ沖地震災害支援として日本赤十字社に100万円、シャンティ国際ボランティア会(SVA)と世界宗教者平和会議日本委員会(WCRP)、仏教NGOネットワーク(BNN)にそれぞれ30万円を寄託した。
平成21年11月4日から8日までの日程で「ラオスシェーンメン小学校図書室落成式ツアー」に秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長及び神奈川教区有志(住職・寺庭婦人・檀信徒)の10名が参加。一行は、ラオスの首都ヴィエンチャンから北に370km、古都ルアンパバン近郊シェーンメン村で、7日落成式に参列した。
今回、建設するのは今年7月に総本部が支援したシェーンメン小学校(平成10年神奈川教区本部支援)図書室で8月にはBACを通じて着工していた。
一行は、11月4日に日本を出国、ベトナムのハノイを経由し6日にラオスに入国。
翌日の7日午前9時より図書室落成式に参列。式典では、総本部で準備した寄贈プレートを図書室正面に設置。また、子どもたちに文具をプレゼントしたいと、総本部と神奈川教区から小学校校長に記念品として手渡した。
その後、村人たちが参加者の腕に綿の白い紐を巻いて感謝の意を表す「バッシーセレモニー」とよばれる宗教儀礼やラオラオという祝い酒でのもてなしがあり、村人と教室で食事を共にし、生徒や教員との交流をはかり、楽しい時を過ごした。
同日、一行はハノイを経由し、8日早朝に無事帰国した。
平成21年10月2日、比叡山中学校ボランティア委員の生徒2名と担当教諭が天台宗務庁に来庁され、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長に、チャリティーバザーの収益金18,111円を地球救援募金として手渡した。生徒は「7月からバザーの準備を始めて3ヶ月間大変だったが、生徒みんなの協力で商品を買ってもらえて、そのお金が人のために役立つのはうれしい。来年も続けたい」と語った。ボランティア委員が一生懸命取り組んで集まった収益金は、地球救援募金として役立てられる。
このバザーは、9月24・25日の両日、比叡山中学校で開催された文化祭の一環として実施され、毎年各クラスから2名ずつ選ばれたボランティア委員20名が企画・主催している。
また、10月5日には、叡山学院生が来庁し、先月末に発生したサモア諸島地震とスマトラ沖地震の義援金として、各3万円ずつを総本部に寄託した。