平成23年9月22日、一隅を照らす運動総本部は9月に発生した台風12号の災害支援として、被害の大きかった三重県、奈良県、和歌山県を訪問し、各県庁へ緊急救援引当金から義援金を寄託した。
三重県庁へは福惠善高総本部長と地元三重県の森喜良三岐教区本部長が赴き、青木正晴健康福祉部総括室長と面談し、青木室長に総本部からの義援金30万円と三岐教区本部からの義援金10万円が寄託され、今回の台風による被災状況の説明を受けた。
次に訪れた奈良県庁には、福惠総本部長と高岡保博近畿教区本部長が赴き、応対された稲山一八奈良県副知事に総本部からの義援金30万円と近畿教区本部からの義援金5万円が寄託された。稲山副知事からは台風が通過した当日の様子や復興状況などの説明があった。
最後に訪れた和歌山県庁には福惠総本部長と高岡近畿教区本部長が米山重明和歌山県庁会計管理者と面談し、総本部からの義援金30万円と近畿教区本部からの義援金5万円が寄託された。
各県とも今回の台風による激しい風雨により、今までに経験したことがない規模の被害が出ており、復旧にはかなりの時間がかかると見方が強まっている。今後の迅速な災害対策が求められている。
一隅を照らす運動総本部では、平成23年9月14日に一般社団法人みんなのとしょかん代表川端秀明氏に協力支援金200万を贈呈した。
『みんなのとしょかん』プロジェクトとは被災された方々のために図書館を仮設住宅の集会所などに設置している一般社団法人。今回は、宮城県東松島市と亘理町の仮設住宅に設置されている『みんなのとしょかん』を視察した。集会所の一部屋を『みんなのとしょかん』スペースとして活用し、書棚にはマンガから小説、絵本、図鑑など幅広いジャンルの本が並べられていた。小さい子供からお年寄りまで気軽に借りられる図書館であった。図書は寄付による物が多数。募集などの詳細は下記にご連絡下さい。
ユニ・スタッフ 栃木県足利市芳町26
℡0284-40-3070
http://niccora.jp/minnanotoshokan/
一隅を照らす運動総本部では、世界の子どもたちの福祉と教育向上を願って、毎年、イタリアの聖エジディオ共同体を支援しており、ヨーロッパで開催される「世界宗教者平和の祈りの集い」で、代表者が支援金を贈呈している。
本年も平成23年9月10日から14日まで、聖エジディオ共同体が主催する「第25回世界宗教者平和の祈りの集い」がドイツのミュンヘンで開催された。
12日には、今回の「第25回世界宗教者平和の祈りの集い」天台宗代表使節団団長を務めた栢木寛照団長が、ミュンヘンのシティセンターホールで「大震災における宗教者の役割り」についてスピーチをした後、聖エジディオ共同体のアゴスティーノ・ジョバンニョーリ教授に共同体活動支援金として30万円を手渡した
平成23年1月17日、一隅を照らす運動総本部が支援している特定非営利活動法人AMDA(アムダ・本部=岡山)から難波妙代表部参事と、アムダが招聘したハイチ人少女ガエル・エズナール氏とアムダ調整員のマック・フレデリック氏の3名が天台宗務庁に来庁し、阿純孝同運動理事長、福惠善高同運動総本部長らと会談した。
今回来日したガエル氏はハイチ大地震で負傷し右足を切断しており、アムダが行った義肢支援プロジェクトにより昨年10月に無償義足の提供を受けた。アムダはハイチ大地震から1年の節目を迎えるにあたりガエル氏を日本に招聘し、義肢支援プロジェクトを支援した団体や事業所の訪問や、神戸における阪神淡路大震災の震災被害者との交流などを行った。
ガエル氏は「総本部による支援のおかげで、私も義足をつけることができ本当に感謝しています。将来の夢は日本に留学し、外交の分野でハイチと日本の架け橋となることです」と述べた。
ハイチでは震災後未だに仮設テントで生活する人々が多く、コレラ感染の広がりにより多くの人が亡くなっている。アムダはこれからもコレラに対する医療活動を継続していく方向で準備を進めている。
一隅を照らす運動総本部では、平成22年11月2日から6日まで第15回ラオス交流親善視察団を派遣した。この視察団には7名が参加し、総本部からは福惠善高同運動総本部長が同行した。今回は、ラオス国内で過去に総本部が建設支援した学校など訪問した。
11月3日、一行はラオスの首都ビエンチャンにある小学校4校を訪問した。最初に訪問したのは市街地から少し離れたドンサワッド小学校。ここは平成8年に総本部が建設支援した学校で、現在190名の子どもが通っている。校舎は経年劣化している箇所もあったが、今もきれいに使われていた。またこの学校では、今年から楽しく学校に通ってもらうために放課後活動が始まり、ボランティアの人と一緒にカーペットや小物を作る活動をしたり、学校の周りに木を植えるなどの環境活動もしており、活気のある学校だった。2校目はすぐ近くのノンウァイ小学校。ここは平成9年に建設した学校で、現在100名の子どもが通っている。訪問した日はちょうど遠足の日で、子どもは少なかったが、先生から現状報告を受けた。3校目は平成7年に建てられたノンニャオ小学校。ここは現在220人の子どもが通っているが、全10教室のうち6教室しか使われていなかった。最近近くに私立小学校ができ、子どもがそちらへ転校したからである。しかし来年に近くのメコン川改修工事に伴って200家族がこの学区に移り住んでくる見込みで、児童も増え空き教室も埋まる予定とのこと。4校目は市街地から遠く離れたソムサマイ小学校。ここは平成4年に総本部がラオスで最初に建設支援した学校で、到着すると子ども達が校門で出迎えてくれた。現在380名の子どもが徒歩と自転車を使って通学しており、休み時間に校庭で元気よく遊ぶ姿が印象的であった。
4日はビエンチャンから北へ約400kmの古都ルアンパバンへ飛行機で移動。神奈川教区本部が建設支援した学校2校を訪問した。1校目のシェーメン小学校は平成10年に建設され、現在286人の子どもが通っており、昨年新たに図書室も建てられた。訪問した時には子ども達が出迎えてくれ、保護者がラオス風焼きそばを振る舞ってくれた。その後、校長先生と村長から学校と村の現状報告を受けた。また同じ村にあるナーター幼稚園も訪問したが、子ども達の昼寝の時間とかぶさり、交流は出来なかったが、先生から現状報告を受けた。
今回の視察では、総本部が建設支援した学校が今も大切に使われていることがわかり、学校建設支援の成果を確認出来たことは大変有意義であった。
平成22年10月13日、一隅を照らす運動総本部は、日本赤十字社、世界仏教徒連盟(WFB)、仏教NGOネットワーク(BNN)、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の各事務所を訪問し、パキスタン洪水災害義援金を寄託した。
この義援金は今年7月に発生したパキスタン洪水災害に対して、総本部が9月24日までに宗内各寺院などに呼びかけて集まった4,403,629円で、当日は福惠善高同運動総本部長が東京にある各事務所を訪問した。
まずはじめに訪れた日本赤十字社では、三井俊介総務局組織推進部長に義援金100万円を手渡し、現地での活動について説明を受けた。次に世界仏教徒連盟を訪れ、同連盟人道支援委員会の正本乗光委員長と面談し、義援金70万円を、また、仏教NGOネットワークを訪れ、茂田真澄事務局長に義援金703,629円をそれぞれ寄託した。最後にシャンティ国際ボランティア会を訪れ、関尚士事務局長に義援金100万円を寄託し、現地の状況について説明を受けた。
なお、岡山に本部があるNPO法人AMDAに対しても、10月8日に100万円を支援した。