たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

兵庫大会が神戸市内で開催され、300名が参加

兵庫大会が神戸市内で開催され、300名が参加

 平成18年6月5日、兵庫教区本部(草別碩善教区本部長)では、神戸市のシーサイドホテル舞子ビラ神戸を会場に、一隅を照らす運動推進大会を檀信徒総会と併せて開催、約300名が参加した。
 大会は法楽の後、一隅を照らす運動の実践活動をされている各部代表者が、それぞれ日頃の寺院護持や、地元での清掃活動などを発表し、表彰を受けた。
 講演では「地球環境を守る生物」と題し、大阪大学名誉教授の藤田正憲氏がスライドを用いながら、地球環境問題とその原因についてわかりやすく説明された。藤田氏は『地球環境を守るには、生物資源の利用と日本文化の「もったいない」の心が大事である』と、地球環境保護を参加者に訴えた。
 また、大会に先立ち行われた檀信徒総会では、谷口圓最布教師会会長、荒樋榮晋宗議会議員、永井快俊教区議会議長、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長を来賓に迎え、平成17年度の活動報告と収支決算、平成18年度の事業計画と予算が承認された。

一隅を照らす運動信越大会

一隅を照らす運動信越大会

 信越教区本部(小山健英教区本部長)では、6月5日に長野県高森町隣政寺を会場に一隅を照らす運動信越大会が開催され、約100名が参加した。
第一部の大会では、法楽に始まり、次に信越副所長・会場寺院である隣政寺住職の挨拶。来賓からは、一隅を照らす運動総本部次長、信越教区宗議会議員・布教師会長方々の祝辞があった。
引き続き、教務主任から一隅を照らす運動推進の誓いの発声があり、参加の檀信徒と唱和が行われた。
 第二部では、東京教区圓融寺住職阿純孝師を講師に迎え、「法燈はなぜ不滅なのか」と題した講演が行われた。『比叡山根本中堂の「不滅の法燈」は、今日までに消えなかったかどうかは重要ではなく、大切な法の燈火は、お釈迦さまが説かれた「法燈明、自燈明」に基づくのであり、各自が自分の仏性の火種を、様々な縁によって育て、大きな燈火とする事が大事なのである』と分かりやすく説かれ、参加者は真剣に聞き入っていた。

東京大会で日野原重明先生が講演

東京大会で日野原重明先生が講演

 東京教区本部(杜多道雄教区本部長)は、平成18年6月10日、東京都千代田区「九段会館・大ホール」を会場に、第37回東京教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、客席数を上回る1,323名が集った。
 第1部の開会式では、杜多本部長による主催者挨拶に始まり、天台宗宗務総長濱中光礼師の来賓挨拶。引き続き雅楽をともなった天台声明公演、神田秀順大僧正を御導師のもと教区部内出仕によるお勤め・和讃奉詠などがあった。
第2部の講演では、聖路加国際病院理事長・同名誉院長日野原重明先生を講師に「いのちの輝き」と題し、『自分が受けた喜びの光を、他の人と分かち合い、こころの光を照らすことが、世界平和の光につながる』と話された。来場者は、95才という年齢を感じさせない若々しく伺える先生の講演に魅入っていた。(写真)

第5回「心のつどいin比叡山」が、開催されました。

第5回「心のつどいin比叡山」が、開催されました。

第5回「心のつどいin比叡山」研修会(一隅を照らす運動総本部主催)を比叡山延暦寺会館で開催。6月28日、29日の一泊二日に亘り、一般公募で募った男女43名が参加した。
先ず開会式では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長お導師のもと法楽で始まり、
次にオリエンテーション・坐禅止観などの説明があった。
 研修会では、「癒しの体操」をテーマに久米邦子先生(神戸市立体育館・公民館インストラクター)による講演が行われた。童謡に合わせ日頃使わない筋肉のストレッチ体操を行ない、次の動きに移るごとにユーモアを混ぜながら話された。
夕食後、「祈りの心」と題し、光永覚道師(北嶺大行満大阿闍梨、延暦寺南山坊住職)による講演があり、「全ての人が自分の鏡であり、人が何をしてくれるのではなくて、自分が何をさせていただくかが大切で、自己責任をもつことが感謝につながる」と説かれた。
翌日は、早朝5時起床後、研修生は根本中堂に入り、坐禅止観の実修。その後、書院境内の清掃、延暦寺会館でのお写経、それぞれが熱心に取り組んでいた。
参加者の多くが初体験の様子で、ある研修生は「内容が豊富で時間が過ぎるのを忘れ、本当に楽しく心が癒された」と感想を述べ、又ある研修生は「気さくなお話で心を打たれ感銘を受けた」と語っていた。

《光永師は、昭和50年に出家得度。比叡山の荒行である千日回峰行に入り、平成2年に満行。また平成8年に比叡山12年籠山(ろうざん)行を成し遂げた。》

九州西教区一隅大会が開催されました。

九州西教区一隅大会が開催されました。

 九州西教区本部(神原玄應教区本部長)は、平成18年7月5日、佐賀県武雄市「武雄市文化会館」を会場に、九州西教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には凡そ400名が集った。
 まず、午前10時より檀信徒会総会に始まり、引き続いての記念講演では、インド共和国禅定林住職 サンガラトナ・マナケ・法天師を講師に「慈悲と共生」と題し、『困っている人々に慈悲の精神で布施行を実践し、その布施を受けた人々が自立し、周りの人に布施を行えば、皆が自立し真の共生できる』と話された。
 また、午後からは、一隅を照らす運動総本部長 秋吉文隆師の来賓挨拶に引き続き、教区仏教青年会出仕による天台声明公演、福聚教会九州西本部による奉詠舞大会が行われた。翌日(6日)には、比叡山延暦寺教化部長 山本光賢師を講師に伝道師専門部研修会が開催された。

覚王山日泰寺で東海大会を開催

覚王山日泰寺で東海大会を開催

 平成18年6月24日、東海教区本部(中村廣文教区本部長)は覚王山日泰寺普門閣を会場に、一隅を照らす運動推進大会並びに檀信徒総会を開催し、約120名が参加した。
 推進大会はまず、地元愛知県在住で、難病のため闘病中の山下みらいちゃんを支援する募金が呼びかけられ、参加者から94,000円の浄財が集まった。引き続き、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶。その後、東海教区本部からジャワ島地震義援金として100,000円が秋吉総本部長に手渡された。
 講演では、長崎県宗教者懇話会会長・野下千年師を迎え、「私の諸宗教対話」と題し、原爆の被害や様々な宗教的軋轢など、不幸な歴史を持った長崎で、キリスト教や諸宗教の僧侶達が集まり、宗教・宗派・民族を超えた対話と相互理解のために努力していることを紹介し、宗教の融合がいかに大切であるかを語られた。
 大会に先立ち行われた檀信徒総会では、中村廣文教区本部長と可児光永宗議会議員を来賓に迎え、参加者全員で法楽が行われた後、平成17年度の事業報告と収支決算、平成18年度の事業計画案と予算案が承認された。

福島大会が開催され、赤松光真師が講演

福島大会が開催され、赤松光真師が講演

 平成18年7月10日、一隅を照らす運動推進福島大会(渡邉亮海教区本部長)が福島市たまのや黒岩斎苑を会場として400余名が集い盛大に開催された。
 第1部では、比叡山讃仰和讃が奉詠される中、出仕者が入場、渡邉本部長導師のもと伝教大師報恩法要が営まれた。
 第2部では、同本部長の挨拶に始まり、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が祝辞を述べた後、延暦寺一山金台院住職・赤松光真師が「一隅を照らす心」と題した講演を行った。赤松師は「人は皆心の中に小さな仏さまを持っています。仏さまの心が自分の中にあることを自覚し、それを磨くことが一隅を照らすことになるのです」と話され、参加者は深い感銘を受けていた。
 終わりに、実践3つの柱を参加者全員で唱和、天台宗開宗1200年慶讃記念として制作された比叡山仏道讃仰和讃を奉詠した。
 また、高宮俊行教区仏青会長から秋吉総本部長に地球救援募金が手渡された。

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

第6回一隅を照らす運動公開講座を天台宗務庁で開催

一隅を照らす運動公開講座(主催:一隅を照らす運動総本部)が平成18年9月12日に天台宗務庁(大津市坂本)で開催された。第6回となるこの度の公開講座では木村至宏先生(成安造形大学学長)を迎え、一般市民など約160名の参加者があった。
先ず開会式では、秋吉文隆一隅照らす運動総本部長により、伝教大師のお言葉を参加者も加わった唱和があり、次いで総本部長から開講挨拶があった。
 第一部では木村先生は、「山の中での籠山、山修山学、山の霊気が学問の道を深めさせて、たえず相手は人間というより、もっと大きな大自然であること、そこに最澄は山岳仏教の基礎を築いた大きな意味があるではないか。まさに一乗止観院の建立は現在の天台教学の中心である。」「竹生島(琵琶湖の北部に浮かぶ島)の弁財天は、日本三大弁財天の一つで総本宮であり、ほかの厳島・江ノ島弁財天へ勧請された。」「琵琶湖の形は、弁財天の持っている楽器の琵琶からきているが、「びわこ」と言うようになったのは意外にも新しく江戸時代である。弁財天はインド伝来の水を司る神であり、芸能・学問の神である。龍神の役目も果たしている。」など多義にわたり幅広く説明され、時折ユーモアを混ぜながら分かりやすく話された。
 次いで第二部は、「今 再発見のとき」と題して、木村先生に質問の時間が持たれ、参加者からの質問に対してお答えになり、最後に、木村先生は、「もう一度私達は、根源に帰って、自然と共に生かされている気持ちが必要であり、また環境問題から、共生といわれている。自分の暮らしているところの足下をもう一度見て再発見して素直に“有り難う”と言うことは大事です。」と話された。

《1935年滋賀県生まれ、大谷大学院文学科研究科、専攻は日本文化史。大津市史編纂室室長を経て大津市歴史博物館初代館長。1996年成安造形大学教授。2000年成安造形大学学長に就任。著書に「琵琶湖その呼称の由来」「図説近江の街道」「図説滋賀県の歴史」など多数。》

第二部質問
① 琵琶湖のかたちを見るために、滋賀県のいろいろな山に登り、飛行機ににまで乗ってしまつたり、又、弁天さまを求めて御所の中を二日かけて探し歩いたりされて、とっても、エネルギッシュでいらっしゃいますが、何かに気づいたり、発見したり感動したりするために、現地を訪ねることと、あと自分の感性を豊かに磨くことの三つが大事なのかと思ったのですが、他に必要なもの足りないものはありませんか。

② 坂本と下阪本が違うのはどういう意味がありますか。

③ 竹生島の弁財天は日本初だそうですが、弁財天さんは水のそばに必ずおられると言うことですが、弁財天と水のかかわりを教えて下さい。

④ 古津、大津の呼称の順序?古来の呼称は大津でしょうか?

⑤ 現在の滋賀県地図を見て昔のマップも変わっていませんか。琵琶に似ているでしょうか。現在は上空から観て地図のとおりでしょうか。ホテルなど建設され、埋め立てもあり、少しも変動はないのですか?
(大切な琵琶湖、命の水)

⑥ 天地天皇、壬申の乱の昔から知られている当地のこと。今更ながら誇りに思いますが、最近の大津は何となく淋しく活気がないように思います。何故でしょうか。毎日眺めている琵琶湖の歴史的、文学的、音楽的話に感銘致しました。70年近い昔、女学校の校長が琵琶の形なんを分かる筈もないのに、琵琶湖とは何故ついたか?という話をされ、あまりに深く気にとめなかったですが、今日の話で納得しました。是非漢字で琵琶湖と表現したいと思います。質問でありませんが私の感じたことです。
質問 23通

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

第9回群馬大会が群馬県民会館で開催され、2,000名が集う

 群馬教区本部(長谷川広順教区本部長)は、平成十八年九月二十八日、群馬県前橋市「群馬県民会館」を会場に、天台宗開宗千二百年記念慶讃、第九回一隅を照らす運動群馬大会を開催し、二千余名が集った。第一部の開会式では、長谷川教区本部長による主催者挨拶に始まり、天台宗宗務総長代理・天台宗総務部長 谷晃昭師、一隅を照らす総本部長 秋吉文隆師方々の来賓挨拶。次に記念法要では、雅楽をともなった和讃奉詠、詠舞奉納、声明唄散華、教区部内出仕によるおつとめなどが行われた。
第二部の記念講演では、講師の善光寺大勧進副住職・菊川春曉師が「共に生きる」と題し、作家である永六輔氏の詩「生きていくということは」の中から、『生きていくということは、誰かに借りをつくること。生きていくということは、その借りを返していくこと。・・・生きていくということは、誰かと手をつなぐこと。つないだ手のぬくもりを、忘れないでいること。・・・人は一人では生きてゆけない。誰も一人では、歩いてゆけない。』を紹介し、「共に生きる私たちの人生を示している」と話され、その他に『四無量心』(慈・悲・喜・捨)の教え・『四摂法』(布施・愛語・利行・同事)による救いなど多義にわたり説かれ、一隅を照らす心を説明された。
 閉会式では、一隅を照らす運動群馬教区本部会長・林祐博師より、大会で集まった浄財 金754,352円が秋吉総本部長に手渡され、最後に「天台宗開宗歌(比叡山仏道讃仰和讃)」を参加者と共に合唱し、群馬大会は盛況の内に閉幕した。

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

 京都教区本部(羽生田寂裕教区本部長)では、平成18年10月6日、延暦寺会館を会場に、教区寺院・檀信徒総勢約500名が参加し、一隅を照らす運動推進大会が開催された。
 京都教区本部では、毎年10月18日に宗祖降誕会と併せて一隅を照らす運動推進大会を実施しているが、本年は開宗1200年の佳辰を機に、長らく休会となっていた『京都教区檀信徒会』が、7月25日に再興されたのを記念して、総本山に登叡し盛大に開催された。
 6日午後1時より根本中堂に於いて、羽生田教区本部長を導師に教区寺院住職出仕のもと『宗祖降誕会』が厳修され、午後2時45分から会場を延暦寺会館に移し、『一隅を照らす運動推進大会』として来賓の濱中光礼宗務総長をはじめ、教区本部長・檀信徒会会長の挨拶に引き続き、延暦一山金台院住職で居士林所長の赤松光真師を講師に迎えて、「お大師さまのみこころ」と題して講演が行われた。
 赤松師は、お大師さまのお言葉であり、一隅を照らす運動の根本精神である『忘己利他』の実践について、身近な日常生活の中にある出来事を例に挙げて、ユーモアを交えながら分かり易く説かれ、参加者の中からは時折笑いも起きて、和やかなうちにも真剣な眼差しで熱心に聞き入っていた。(報告:京都教区本部)