平成29年11月28日、茨城教区本部(中村純亮教区本部長)では、茨城県水戸市の茨城県民文化センターを会場に、第20回天台宗一隅を照らす運動茨城大会を開催し、約1342名の参加者が集まった。
はじめに茨城教区議会議長小川晃照師より開式の辞が述べられた。式典は、岡山教区本山寺法嗣泉智仁師による復興祈願奉納太鼓からはじまり、中村純亮教区本部長導師のもと茨城教区各部代表と仏教青年会出仕による法楽が厳修された。
法楽後、世界口笛コンテストジュニア部門にて優勝経験のある口笛奏者加藤万里奈氏による公演がなされた。続いて、中村純亮教区本部長、森定慈仁一隅を照らす運動総本部長、小堀光實延暦寺執行、阿純孝天台宗宗機顧問より、開催にあたってのご挨拶とご祝辞があった。
式典の最後には、教区本部長、総本部長よりそれぞれ教区本部長賞と総本部長賞の表彰がなされた。
休憩をはさみ、延暦寺一山円竜院住職宮本祖豊師より「比叡山の修行と伝教大師の御心」と題し、公演がなされた。千日回峰行についてや、御自身が経験されたもっとも過酷と言われる修行である十二年籠山行についてといった貴重なお話に、参加者一同修行内容に驚きながらも興味深そうに聞き入っていた。
最後に、茨城教区主事会長より閉会の辞があり大会は幕を閉じた。
京都教区本部(若林節哉教区本部長)では、平成29年10月18日に京都市左京区の眞正極樂寺真如堂を会場に、伝教大師降誕会一隅大会を開催し、約151名の参加者が集まった。
午前10時より眞如堂本堂において伝教大師降誕会法要として、参加者全員にて伝教大師和讃を奉読し、引き続いて写経会を開催し、般若心経を写経した。昼食後、会場を本坊書院へ移し公演としてエスペランサのふたりによる、フルート、オカリナ、ベースの演奏をしていただき、その後講演として「一隅を照らす」を演題に露の団姫師による講演をいただいた。落語家である団姫師は、伝教大師の御心をわかりやすく、時にユーモアを交えながら話され、参加者は熱心に耳を傾け、会場は笑顔にあふれ、盛会のうちに閉会することができた。
陸奥教区本部(千葉亮賢教区本部長)では、平成29年9月9日に岩手県西磐井郡平泉町の毛越寺を会場に、天台宗陸奥教区第二部檀信徒会ミニ一隅会、東日本大震災慰霊復興支援写経会を開催し、約50名の参加者が集まった。
はじめに、東日本大震災物故者追悼慰霊法要が毛越寺貫主の藤里明久師を導師に執り行われた。あわせて、安置されている陸前高田市の被災松で彫られた地蔵菩薩へも法要が執り行われ、早期復興が祈願された。
また、「相応和尚一千百年御遠忌」と題して、陸奥教区宗務所長の千葉亮賢師より講話が行われた。講話の中で、相応和尚の人となり、功績などをわかりやすく話され、会員一同は「常不軽の心」を忘れず、一日を大切に精一杯生き抜くことを誓われた。さらに、青森県出身の北嶺回峰行者の正井観順師の話しされ、千日回峰行の奥深さ、大変さ、厳しさに改めて一同心を打たれた様子であった。
写経は「延命十句観音経」を書写し、毛越寺法務部長髙倉弘明師より写経の意義、所作、功徳を学び、震災復興を祈念し、一字一字丁寧に心を込めて書写されていた。
大震災より六年目となるが容易に復興は進んでおらず、今後とも教区、一隅、菩提寺の行事を通じて物心両面の支援を行い、早期復興を願うことが大切だとの声を大勢の会員よりいただいた。
栃木教区本部(源田俊昭教区本部長)では、平成29年7月9日に栃木県足利市の龍泉寺本堂を会場に、第三回一隅を照らす運動のつどいを開催し、約260名の参加者が集まった。
はじめに源田教区本部長が導師を勤めての法楽が執り行われ、続いて主催者を代表して挨拶された。
つぎに講演会が行われ、はじめに露の団姫師による落語「地獄八景亡者の戯れ」が演じられた。休憩をはさみ、高橋由紀氏(フルート)と平田侑氏(ピアノ)による「ミニコンサート」が披露され、最後に「一隅を照らす~覚悟の力」と題して、延暦寺一山円竜院住職の宮本祖豊師の講演が行われた。
参加者にアンケートを取ったところ、六割近い方が寺院以外からの情報で開催の案内を知ったとのことで、回を重ねる毎にリピーターも増え、一般からの参加者も増加したことは有難いことである。当日は、信徒の方々によるかき氷の接待もあり参加者の方々に好評であった。また、教区の寺庭婦人会、ボーイスカウト、保育士、仏教青年会のネットワーク会議の諸団体からの協力をいただき、大変に盛会であった。
近畿教区本部(兼平明観教区本部長)では、平成29年5月13日に大阪市天王寺区の天鷲寺を会場に、天台宗近畿教区一隅を照らす運動を開催し、約90名の参加者が集まった。
講演では、和歌山県社会福祉協議会介護支援専門員の兼平明観師(近畿教区松見寺住職)を講師に迎え「一隅を照らそう~認知症について~」と題して講話が行われた。超高齢社会を迎えている現在、高齢者問題として認知症の増加がある。「認知症」という病気を理解し、認知症になった人の気持ちや家族の気持ちを考え、互いに支え合うことで認知症の進行を抑えることができたり、できるだけ長く住み慣れた地域で生活を送ることができることを話された。これらの問題に対し、自分達になにができるかを考え行動することが「一隅を照らす」一つの方法であることを知っていただける機会となった。
近畿教区本部(兼平明観教区本部長)では、平成29年4月1日に大阪府泉南郡岬町の興善寺を会場に、興善寺春会式を開催し、約80名の参加者が集まった。
例年だと桜満開の中の時期だが、本年は桜が咲ききれず、肌寒い中での開催となった。比叡山幼稚園園長の竹林幸祥師(延暦寺一山地福院住職)を講師に迎え、「一隅について」、「寺院護持について」講演された。
平成29年10月29日、滋賀教区本部(山岡智恢教区本部長)では、滋賀県長浜市の浅井文化ホールを会場に、第21回「一隅を照らす運動」滋賀教区本部推進大会を開催し、滋賀教区内寺院と檀信徒約340名の参加者が集まった。
はじめに山岡智恢教区本部長導師のもと相応和尚一千百年御遠忌滋賀教区法要が厳修され、終了後挨拶がなされた。続いて、森定慈仁一隅を照らす運動総本部長より支部活動助成金認定証交付、滋賀教区本部長より支部活動助成金滋賀教区認定証交付と実践者表彰がなされた。来賓祝辞では一隅を照らす運動総本部長より、2年後に迎えます「一隅を照らす運動」発足50周年への心意気と企画、若年層への思い、仏教徒の使命と心のあり方・行動、平成29年8月に完成した「しょうぐうさん体操」をご挨拶にて述べられました。
開会式の最後には、檀信徒総会が行われ、新たに会長に就任された櫻井伸一氏のご挨拶がなされた。
休憩をはさみ、延暦寺一山長壽院御住職藤波源信北嶺大行満大阿闍梨より「伝教大師の一隅を照らす精神について」と題し、公演がなされた。回峰行の祖である建立大師相応和尚についてや、御自身の経験やその時感じたことを交えた千日回峰行、ふとした時に感じる御仏のお力についてのお話を参加者一同興味深そうに聞き入っていた。
続いて、記念公演としてオテラ歌手とも呼ばれる浄土真宗本願寺派西来寺御住職花月真師によるオペラ公演「念仏コンサート」並びに、支援が必要な子どもたちを中心として活動している和太鼓チーム「湖星紅」による和太鼓演奏がそれぞれなされ、会場は盛大なる拍手に包まれていた。
最後に閉会式にて、檀信徒会会長より総本部長へ浄財の寄託が行われ、副実行委員長安藏玄周師の挨拶にて閉会した。
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