たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

京都大会を教区慶讃法要と併せて延暦寺会館で開催

 京都教区本部(羽生田寂裕教区本部長)では、平成18年10月6日、延暦寺会館を会場に、教区寺院・檀信徒総勢約500名が参加し、一隅を照らす運動推進大会が開催された。
 京都教区本部では、毎年10月18日に宗祖降誕会と併せて一隅を照らす運動推進大会を実施しているが、本年は開宗1200年の佳辰を機に、長らく休会となっていた『京都教区檀信徒会』が、7月25日に再興されたのを記念して、総本山に登叡し盛大に開催された。
 6日午後1時より根本中堂に於いて、羽生田教区本部長を導師に教区寺院住職出仕のもと『宗祖降誕会』が厳修され、午後2時45分から会場を延暦寺会館に移し、『一隅を照らす運動推進大会』として来賓の濱中光礼宗務総長をはじめ、教区本部長・檀信徒会会長の挨拶に引き続き、延暦一山金台院住職で居士林所長の赤松光真師を講師に迎えて、「お大師さまのみこころ」と題して講演が行われた。
 赤松師は、お大師さまのお言葉であり、一隅を照らす運動の根本精神である『忘己利他』の実践について、身近な日常生活の中にある出来事を例に挙げて、ユーモアを交えながら分かり易く説かれ、参加者の中からは時折笑いも起きて、和やかなうちにも真剣な眼差しで熱心に聞き入っていた。(報告:京都教区本部)

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

九州東大会を「薩摩と比叡山」と併せて鹿児島で開催

 平成18年10月11日、九州東教区(寺田豪明教区本部長)では、鹿児島市内の鹿児島サンロイヤルホテルを会場に、一隅を照らす運動推進大会を実施した。今大会は、開宗1200年慶讃大法会事業の一環として行われている鹿児島県特別布教の行事「薩摩と比叡山」と併せて開催された。当日は予想を上回る約700名が参加し盛会であった。
 濱中光礼宗務総長の挨拶の後、第1部では九州西教区法儀声明研究会が「金剛界曼荼羅供」を基本に構成した天台声明6曲を披露。次に、原口泉・鹿児島大学生涯学習センター長による「薩摩と比叡山」と題した講演が行われた。原口氏は天台宗と鹿児島県との関わりの歴史や、鹿児島で徹底的な「廃仏毀釈」が断行された背景について説明された。
 休憩の後、第2部に入り、常楽院法流の僧侶による「妙音十二楽」、浄満寺住職・永田法順師による「盲僧琵琶」が演奏された。
 最後に、地元の宮下亮善南泉院住職が「一隅を照らす」と題し講演。宮下師はミャンマーへの教育支援を平成8年から続けており、一隅を照らす精神の実践活動を行っている。講演で宮下師は「私たちの豊かな生活は、世界の多くの犠牲の上に成り立っているのです」と参加者に訴えた。また会場では、参加者にミャンマー教育支援の募金が呼びかけられ、224,540円の浄財が寄せられた。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

滋賀教区一隅大会が開催されました。

  滋賀教区本部(長山慈信教区本部長)は、平成十八年十月十四日、比叡山延暦寺を会場に、第十回一隅を照らす運動滋賀記念大会を開催し、住職を始め寺族・檀信徒など五百三十余名が集った。今大会のテーマは、「『登叡奉仕団』の実践を各寺院へ広めよう」であり、一隅を照らす運動の実践である「生命・奉仕・共生」の三つの柱を実践するため、先ず午前十時半より、根本中堂・東塔を中心に諸堂の清掃作業を行った。その後、文殊楼付近で記念植樹が行われ、教区内各支部より持ち寄った水をソメイヨシノに注いだ。次に延暦寺会館へ会場を移し、檀信徒会による交流が行われ、引き続いて誓いの「不滅の法灯」を全員で唱和し、改めてお祖師さまの一隅を照らす、「忘己利他」の精神を心に刻んだ。午後二時から、根本中堂で長山総本部長を御導師のもと、教区内住職三十名の出仕による教区慶讃法要が営まれ、来賓として濱中光礼宗務総長や森定慈芳延暦寺副執行が参列した。法要後、参加の檀信徒全員で「授戒勤行儀」を読誦する発心会が営まれた。 次いで森定副執行が渡辺座主猊下の諭示を代読された。また、一隅を照らす運動総本部会長賞が濱中宗務総長から西光寺檀徒奥田修三氏に手渡された。奥田氏は琵琶湖の自然環境保護に尽力された方で平成十七年度の自然環境功労者表彰環境大臣表彰を受賞している。
今回の記念大会に参加した檀信徒は、今までにない比叡山での奉仕活動や記念樹など実践し、満足感あふれたすがすがしい表情で山を後にした。

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿大会並びに天台大師報恩法要を興善寺で開催

近畿教区本部(高岡保博教区本部長)では、平成18年11月5日、大阪府泉南郡岬町の興善寺(平野宏道住職)を会場に、天台宗開宗1200年慶讃記念天台大師報恩法要、並びに「一隅を照らす運動推進大会」を開催した。 晴天に恵まれた今大会は、約150名の檀信徒が興善寺本堂に集った。 午前11時から教区本部内寺院住職出仕のもと、法要が厳かに奉修され、寺庭婦人によるご詠歌・詠舞があった。 正午12時から一隅大会に移り、水尾寂芳教学部長(天台宗務庁)が挨拶。 次に、今回講師の光永覚道師(北嶺大行満大阿闍梨)紹介のビデオ放送があり、講演では「回峯行修行とは菩薩行の実践であり、一隅を照らす運動もまた菩薩行の実践なのです」と語りかけた。 その後、大阿闍梨様から参加者へ力の籠もった加持修法があり、一人一人が真摯に有り難さを噛み締めている様子であった。

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

三岐教区本部が岐阜・長瀧寺で一隅を照らす運動推進大会を開催

 三岐教区本部(宇野光道教区本部長)では、平成18年10月16日、岐阜県郡上市白鳥町の長瀧寺において、一隅を照らす運動推進三岐大会を開催した。
 長瀧寺は白山信仰の東海側の拠点で、かつては護摩を焚き清めてから白山に登ったとされる。江戸時代には340の堂塔を誇る延暦寺別院として栄えたが、2度の火災によりそのほとんどが焼失したと伝えられている。
 秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長のお導師のもと、教区内寺院住職20名の出仕による法要が厳かに営まれ、参拝者は460余名であった。
 法要後、秋吉総本部長が「一隅を照らす」と題した法話を行い「家庭や職場などそれぞれ自分のいる立場で精一杯努め、光り輝くことが一隅を照らすことなのです」と話された。続いて白山文化博物館元館長・白石博男氏が「長瀧寺と白山文化」と題した講演を行い、長瀧寺の歴史や白山文化との関係について話された。
 続いて光永覚道大阿闍梨が、参拝者らが願い事を寄せた護摩木約1800枚の護摩供を修し、ご祈祷された。
 また翌日には、白鳥駅前商店街で托鉢を行い、参加した13名が2班に分かれて般若心経を唱えながら商店や家々をお祈りし、約2時間実施した。

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

金沢みなと会館で北陸大会が開催され150名が集う

 北陸教区本部(荻原観順教区本部長)では平成18年11月5日、金沢市の金沢みなと会館を会場に一隅を照らす運動北陸大会を開催、富山・石川・福井の3県から約150名が参加して盛大に行われた。
 大会は、荻原観順教区本部長を導師に法楽が厳修された後、来賓の秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が挨拶。次に、横笛奏者として活躍されている羽柴尚典氏による篠笛が奉納された。
 休憩を挟んだ後、「忘己利他」と題して東京教区圓融寺住職・阿純孝師の講演が行われ、阿師は『現代では「己を忘れて他を利する」心より、「他を忘れて己を利する」心が社会的風潮になっている。「忘己利他」を実践することは難しいが、それに近づこうと歩むその過程こそが大切なのです』と話された。
 また今大会では、教区本部から一隅を照らす運動地球救援募金が参加者に呼びかけられ、荻原教区本部長が集まった浄財84,820円を秋吉総本部長に手渡した。

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹。

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹。

 一隅を照らす運動総本部では、12月13日に比叡山ドライブウエイに、12月19日に奥比叡ドライブウエイに、12本のモミジ・桜・ナナカマドの木をドライブウエイの道路脇に植樹し、秋吉文隆(一隅を照らす運動総本部長)も自ら植樹に参加した(写真)。
 この植樹は、「一隅を照らす木植樹里親」募集で協賛下さった方々によるものです。この植樹は「共生」を実践運動の柱の1つに掲げ、地球温暖化防止活動の一環として行っており、本年で第2回目を迎える。それぞれの木には、「地球温暖化防止 一隅を照らす木」というメッセージと、植樹に賛同して下さった支部寺院や個人の名前を刻んだプレートが取り付けられた。
 「地球温暖化防止」と銘打つには、ごくささやかな取り組みではあるが、木々が大きく枝を広げるように、やがて全国の天台宗寺院や多くの方々の賛同を得て、この取り組みが育っていくことを願っている。
 植樹参加者 : 神奈川県 真壁健一・和子、兵庫県 市川律子、静岡県 松村美幸、岐阜県 佐久間喜美子、群馬県 金井敏子、新潟県 富井和哉、埼玉県 水野光章、文殊仙寺、西福寺、妙樂寺、清水寺、日輪寺、(順不同敬称略)。

今年も天台宗全国一斉托鉢始まる

 恒例の天台宗全国一斉托鉢が12月1日、比叡山麓の大津市坂本一帯で行われました。21回目を迎えた今回の一斉托鉢は、延暦寺一山寺院住職と天台宗務庁の役職員約80人が参加しました。午前9時、法螺貝を先導に生源寺を出発した一行は、曼殊院門跡門主・半田孝淳探題大僧正を先頭に「造り道」を行脚。その後、一行は5班に分かれて、家内安全を祈願しながら家々を回りました。473,500円の浄財が寄せられ、NHK歳末助け合い募金に全額を寄託しました。
 また、天台宗務庁の職員、延暦寺一山と滋賀教区本部の寺庭婦人会の協力を得て、JR比叡山坂本駅と堅田駅、京阪坂本駅で街頭募金を実施し、総額82,000円が寄せられました。

第10回ラオス学校建設団を派遣

第10回ラオス学校建設団を派遣

【 子供たちに学校を!! 】
一隅を照らす運動総本部では、海外支援の一環として「教育の機会を失っているラオスの子供たちに学校を」の取り組みを平成4年から始め、これまで22校を贈ることが出来ました。
 これは、単に学校を建てるための財政的な支援だけではなく、短期ではあるが、現地の学校建設作業に携わり、村の人たちや子ども達と交流を図ることによって、自己を見つめ直す機会にもなっています。
 今年も去る2月24日から3月5日までの日程で「第10回ラオス学校建設団」を派遣しました。
 学校建設団一行は、女性7名を含む25名で、ラオスの首都ヴィエンチャンから北に180kmのシヴィライ村中学校建設作業と子どもたちや村人との交流をはかりました。他にも、以前に建築された学校を視察しました。

【 忘れられない日々 バッシーセレモニーで涙 】
 団員の中には、今回で2回以上の参加者も数人含まれていました。しかし初めての参加者にとって現場にありますのは、数個のバケツなど数種の大工用具のみで、近代的な機器は一切なく、基礎となる鉄骨に針金を使って固定していく手法や、砂や砂利をバケツで運ぶやり方に、まず最初のカルチャーショックを受けたようであります。
 異文化の中での言葉の壁は、やがて、時間の経過とともに、身振り手振りだけでもなんとかなるもので、村の作業員と笑ったり、子どもたちと竹で水鉄砲を作って楽しく遊んだり、お互いの国のお菓子を作りあい交流を深めるなど、時間の短さを悔いるようでした。
 建設作業の日程が終わり、翌日の学校引渡式では、団員がそれぞれ歌や即席芸などを披露しました。そして、村の人たちが団員の腕に綿の白い紐を巻いて感謝の意を表すバッシーセレモニーとよばれる宗教儀礼や、食事、ラオラオというお酒でのもてなしがあり、村人に誘われて踊るなど、楽しい時を過ごしました。別れ際には、肩を抱き合って涙。団員にとっては、一生忘れられない日となりました。

建設団顧問:西郊良光  団長:斎藤良弘  副団長:大宮孝舒  
団員:本田耕平 瀧川紘乃 横山亮仁 村田一二 菅野順心 入澤純宣 廣瀬泉
    塚越康慈 日置章文 三浦周斗 浅野興全 西村れい 小島史子 中里正敬
    平野高司 萱垣充英 本田純道 飯塚恵子 三田景子  
講師:安井清子  事務局:小林慈誠  酒井健次  《 敬称略・順不同 》

石川県庁に能登半島地震義援金を寄託

石川県庁に能登半島地震義援金を寄託

 平成19年3月25日、石川県能登地域を中心に震度6強の地震が発生、石川県の被災状況は死者1名、負傷者約300名、全壊・半壊を含んだ住宅損壊は6,000棟に及んだ。
 一隅を照らす運動総本部では、能登半島地震被災者への支援活動に役立てていただきたく、平成19年4月3日、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が石川県庁の災害対策本部を訪れ、北陸教区宗務所長・荻原観順師、北陸教区宗議会議員・青木大瑩師同席のもと、能登半島地震義援金として130万円を石川県災害対策本部担当者に手渡した。
 贈呈後の談話で、現地の現況と活動報告を聞いた総本部長は、「被災した方々へ息の長い支援活動をお願いしたい」と話した。
 なお、この義援金の一部は、地震発生直後に天台宗寺庭婦人連合会(大沢和世会長)から総本部が寄託された浄財で、総本部は今後も募金活動を継続していく。
 浄財は下記までお願い申し上げます。
郵便振替
加入者名 一隅を照らす運動総本部地球救援事務局
口座番号 01050-1-69505