たすけあい共に輝く命がある 天台宗 一隅を照らす運動 The Light Up a Corner of the World Activities

一隅を照らす運動ニュース

噴火災害支援として三宅村教育委員会に義援金贈呈

噴火災害支援として三宅村教育委員会に義援金贈呈

 平成20年5月27日、一隅を照らす運動総本部は、三宅島噴火災害支援として、三宅村教育委員会へ義援金を寄託した。
 草別善哉一隅を照らす運動総本部次長が現地に赴き、三宅村教育委員会がある三宅村役場を訪問。平野祐康三宅村長、櫻田昭正三宅村教育委員会教育長と面会し、雄山噴火当時の様子や復興状況などを伺った。
 その後、草別次長が三宅村の子どもたちの教育支援金として、平野村長に1,057,289円を手渡した。この支援金は、以前、総本部が平成12年(2000年)の雄山噴火の際、募金を呼び掛けて集まった浄財で、全島避難した村民が帰島するまで預かっていたもの。羽田―三宅島間の飛行機が、4月26日に運行再開したことを機会に現地へ届けた。
 また、27日と28日の両日に渡って、教育委員会の木村教育課長に案内していただき、今なおいたる所に噴火の爪跡が残る島内を視察した。現在も、雄山からは火山ガスが発生しているため、立入禁止区域があり、家に戻れない人々がいる。島の本当の復興には、まだ時間がかかる。

第5回内モンゴル植林ツアーに視察参加

第5回内モンゴル植林ツアーに視察参加

 去る5月5日から11日までの日程で「第5回内モンゴル植林ツアー」に一隅を照らす運動総本部から2名が、視察参加した。
 このツアーを主催したのは、長野県飯田市下伊那の有志の会で作る「内モンゴルの砂漠を緑化する会・NPO法人草原の風」(代表:中田忠夫氏)。同会は、内モンゴル出身で飯田市在住の佐々木ハスゲレルさんが始めた植林活動を支援しようと、平成16年に発足。これまでに実施した4回のツアーで、柳や薬草など計約10万本を植林している。
 平成18年11月にハスゲレルさんらが天台宗務庁に来庁され、総本部に植林支援の依頼があり、それを受けて昨年に続きツアーに参加した。
 次長を含む25名の一行は、中華人民共和国の首都北京から西に1,000kmの内モンゴル自治区オトクチでの植林活動、子どもたちや遊牧民との交流を行った。

【柳の苗木を1,000本。サジの苗木とヤンサイ草を植林 】
6日には、オトクチ市街から植林地域へ移動、午前11時より現地林業局主催のオープニングセレモニーに出席し、次長から活動支援金として30万円の目録をオトクチ林業局局長ボージンサン氏へ手渡した。
 その後、現地に向かい植林を開始、集まった現地の人々は100名。中には、ラマ教寺院のチョンクル住職をはじめ僧侶数名・林業局職員25名・中学生40名も含まれていた。植林期間中を通して、内モンゴルTV放送局と内モンゴル日報新聞社の取材があり、大々的に取り上げられた。
現場にあるのは、大きなスコップのみで、近代的な機器は一切なし。2m位の柳苗木を植えるのに深さ1m・直径50cmの穴を掘って埋めるという単純な方法であった。
 その他、ソリゲミョ寺院(ラマ教)参拝や林業局との交流夕食会に参加、過去4回に植林された場所を視察した。
また、オトクチ市街では、オトクチ専門学校を訪問し総本部からは記念品を贈呈した。また、学校では、日本語授業を見学した。
なお、総本部としては、前回植林した成果を実感し、継続した広がる砂漠化への防止活動を前向きに検討していく。

上尾市で一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

上尾市で一隅を照らす運動推進埼玉大会を開催

 埼玉教区本部(吉田亮照教区本部長)では、平成20年4月29日、埼玉県上尾市文化センターを会場に、第42回埼玉教区本部一隅を照らす運動推進大会を開催。今回の大会には、各支部から約600名の檀信徒が集った。
 第1部では、叡山講福聚教会埼玉本部による御詠歌と、「天台宗在家勤行儀」を用いた参加者全員での法楽の後、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長より、一隅を照らす運動を長年実践されている3名の檀信徒の表彰があった。
 第2部では、作家の青木新門氏が「いのちのバトンタッチ」と題し講演。青木氏は、自分の近親者が亡くなった時のことを例に挙げて、『先に死ぬ人がありがとうと言えば、残った人もありがとうと応える。そうやって優しい言葉を掛けることが、一隅を照らすことなのではないでしょうか』と、大変分かりやすく話され、参加者はじっくりと講演を聞き入っていた。
 大会の最後に、埼玉教区本部内の各支部が実施した歳末募金である慈愛募金の中の200万円と、当日会場で集められた浄財339,225円が、地球救援募金として秋吉総本部長に寄託された。
 また、埼玉教区本部は、地球救援募金に毎年多額の浄財を寄託されていることから、総本部を代表して、秋吉総本部長が吉田教区本部長に感謝状を手渡した。

中越沖地震支援で新潟県から感謝状

中越沖地震支援で新潟県から感謝状

 平成20年3月24日、新潟市の新潟県庁で「新潟県中越沖地震感謝状贈呈式」が開かれ、義援金を贈るなど被災者支援の活動をした団体や企業の関係者約70人が出席した。一隅を照らす運動総本部からは、秋吉文隆総本部長が出席し、泉田裕彦知事代理の神保和男副知事から感謝状が贈呈された。
 一隅を照らす運動総本部では、昨年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の被災者支援のため、宗内各寺院や一般に募金を呼び掛け、集まった浄財1,000万円を新潟県に寄託している。
 被災地では、電気や水道、ガス等のライフラインの復旧は終わっているが、個人の住宅に関しては、これから復興が本格化していく。
 

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹

「一隅を照らす木」を比叡山に植樹

 一隅を照らす運動総本部では、3月10日に奥比叡ドライブウエイ、3月19日に比叡山ドライブウエイサクラの道路脇に14本を植樹した。
この植樹は、「一隅を照らす木植樹里親」募集で協賛下さった方々によるものです。本運動が掲げる3つの柱の1つ、この植樹は「共生」の実践活動として、また地球温暖化防止活動の一環として行っており、今回で第3回目を迎える。それぞれの木には「地球温暖化防止 一隅を照らす木」というメッセージと、植樹に賛同して下さった支部寺院や個人の名前を刻んだプレートが取り付けられた。
 「地球温暖化防止」と銘打つには、ごくささやかな取り組みではあるが、木々が大きく枝を広げるように、やがて全国の天台宗寺院や多くの方々の賛同を得て、この取り組みが育っていくことを願っている。
 植樹参加者は、広島県 五島和子、鳥取県 木村俊視・安恵、福島県 荒川タイ、福岡県 中尾秋枝、大阪府 中尾秀昭、滋賀県 斉藤佳奈、 茨城教区 如意輪寺(笠間市)・如意輪寺(東茨城郡茨城町)・善照寺・西福寺、滋賀教区 東雲寺、九州西教区 清水寺(順不同敬称略)。 関連リンク:「一隅を照らす木」募集要項

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

「ホテル小暮」で群馬教区年次大会を開催

 群馬教区本部(藤井祐順教区本部長)では、 3月3日・4日の両日、渋川市の「ホテル木暮」を会場に、平成19年度群馬教区「一隅を照らす運動」年次大会を開催、教区内寺院住職、檀信徒合わせて450名が参加した。
 大会では、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長と、山本光賢延暦寺教化部長による講演が行われた。秋吉部長は、「一隅を照らす運動の現況について」と題し、大スクリーンに中国内モンゴル自治区での植林活動や中越沖地震被災地の写真を映して総本部の活動を紹介した。また、山本部長は「開宗千二百年について」と題し、参拝部長時代の総登山・総授戒に伴う延暦寺会館建設の苦労話など経験談を交えた講話があった。当日、大会で集まった浄財 金189,905円が、地球救援事務局に寄託された。

「きらめき」第12号が発行されました。

「きらめき」第12号が発行されました。

関連リンク:「きらめき」第12号

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(2)

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(2)

【タイ編】
 秋吉文隆総本部長は2月15日、タイ・バンコク市内クロントイスラムにあるシャンティ国際ボランティア会(SVA)とドゥアン・プラティープ財団を訪問した。
 SVAでは、秋吉総本部長からプロマー事務局長に支援金30万円の目録を手渡した後、日本人スタッフからパソコンを使って現状の活動報告を受け、クロントイスラムを視察した。
 プラティープ財団では、スラムで暮らす人々の生活改善を目指し、教育里親制度・幼稚園運営等の教育事業、「生き直しの学校」と呼ばれる人材育成事業等、22の事業を行っている。財団で、創設者のプラティープ女史と面会した秋吉総本部長が、「生き直しの学校」支援金100万円の目録を手渡し、財団の現状や今後の支援について話し合った。
 現在では、「生き直しの学校」で育った子どもたちが自立して、施設の職員として働いたり、アブラヤシからヤシ油を抽出する工場を造ったりしている。財団が取り組んでいる人材育成事業は、着実に成果を上げている。
 さらに、本年8月31日、財団設立30年を迎えるにあたり、財団は「生き直しの学校」にアブラヤシ農園の拡張を計画しており、平成24年までの4年間に、2,000本の苗木の植林を予定している。植林代は、土地整備や苗木代、4年間の管理費等を含めて、1本3,000バーツ(約11,000円)。森林を保護しつつ自然環境を育んで地球温暖化を防止し、採集したヤシ油でバイオディーゼル燃料を精製して収入を得、運営費に充てたい考えだ。総本部も、継続的な支援を検討していく。

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(1)

インド・禅定林、タイ・プラティープ財団等を視察(1)

【インド編】
 インド・禅定林(サンガラトナ・法天・マナケ住職)大本堂落慶一周年法要が、2月8日、ポーニ市ルヤード村の禅定林大本堂で厳修された。一隅を照らす運動総本部では、サンガ師が運営する「パンニャ・メッタ子供の家」や「パンニャ・メッタ図書館」に支援していることから、今回の禅定林大本堂落慶一周年法要に秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長が出席した。
 法要は、訪印団名誉団長の叡南覺範毘沙門堂門跡門主を大導師に、団員約40人が出仕し、インド各地より集まった仏教徒15万人が見守るなか厳修された。
 インド滞在中、秋吉総本部長は、ナグプール市内にある「パンニャ・メッタ学園」や、ルヤード村の「パンニャ・メッタ子供の家」を視察した。平成7年に完成した「子供の家」は、様々な活動を続けるサンガ住職の最初の拠点であり、原点とも言える場所である。現在は、カーストや宗教の異なる6歳から22歳までの子どもたち46人が、共同生活を送っている。一隅を照らす運動総本部では、弱い立場にある人々の精神向上、識字率向上、自立を願い、禅定林に毎年支援をしており、本年も、秋吉総本部長が100万円の目録をサンガ住職に手渡した。
 しかし、この日は思いがけず、サンガ住職から秋吉総本部長に支援金が手渡された。この支援金は、「子供の家」の子どもたちが一食を捧げ、その分をお金に換算し、総本部に寄付したもの。子どもたちは「今まではずっと支援を受けてきたが、自分たちも誰かの役に立ちたい」と、自発的に一食を捧げ喜捨した。秋吉総本部長は「子どもたちの気持ちは誠に尊いものです。まさしく一隅を照らす行動です」と語った。
(次週タイ編に続く)

比叡山高校宗内生が托鉢の浄財を総本部に寄託

比叡山高校宗内生が托鉢の浄財を総本部に寄託

 去る1月22日、比叡山高校宗内生3名と教員1名が天台宗務庁に来庁。昨年末12月20日、比叡山麓大津市仰木地区で行った托鉢の浄財138,113円を地球救援募金として、秋吉文隆一隅を照らす運動総本部長に手渡した。
 この托鉢は、比叡山高校宗内生実践仏教の一環として行われているもので、30年以上継続しており、当日は、黒素絹に草鞋、網代笠姿の装束を整えた一行が、午前9時に法螺貝の音を合図に仰木郵便局を出発し、4班に分かれて家々を回り、玄関先で般若心経を唱えて家内安全などを祈願した。
 玄関先で出迎えた住民は、訪れた若い僧侶に浄財や浄米を喜捨した後、一年の無事に感謝し手を合わせていた。参加した宗内生は「身が引き締まる思いです。この浄財が苦しむ人々の役に立つことがうれしい」と感想を述べていた。
 浄財を受けた秋吉総本部長は「これからの天台宗を担っていく皆さんが托鉢をされた浄財は、誠に尊いものです。有効に使わせていただきます」と謝辞を述べた。