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一隅を照らす木を植えよう〜植樹里親募集〜
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支部における植樹活動
〜総本部からの提案〜

 共生を実践する活動として寺院支部においては境内や山林に檀信徒のみなさんや有縁者が植樹する取り組みを行ってみてはいかがでしょうか?

 樹木は二酸化炭素を吸収してくれるばかりでなく、植えた場所を訪れる時、木の生長や四季折々の木の姿を楽しむことができるでしょう。人生の節目の記念樹として、ご家族の記念植樹の機会としてはいかがでしょうか? そして植樹によってお寺とのご縁も一層深まることでしょう。

 ここでは、里山と共生する埼玉県長福寺の取り組みを紹介します。長福寺支部ほど大規模ではなくても、寺院境内のどこかに1本の木から植えることを検討してみてはいかがでしょうか?

"一隅を照らす木"500本を植樹して「長生の森」が誕生
〜里山と共生する埼玉県長福寺の取り組み〜
寺山が密林に
 長福寺は約1300年前に行基菩薩によって開かれたと伝わる古刹として知られるが、昭和初期には住職不在で他寺住職が兼務する荒れ寺だったという。
 昭和21年に先代が東京から新住職として入寺してから、日本の戦後復興に歩調を合わせるように長福寺も復興を遂げた。
 しかし、続いておとずれたバブル、その崩壊と、寺を取り巻く社会は目まぐるしく変化し、気が付けば、専業農家が激減、地域の伝統の養蚕も廃れ、地域社会の生活様式が大きく様変わりしていた。
 「平成になってから山が荒れ始めました。みんな農業をやらなくなった。わずかな作物の栽培は化学肥料を使う。落ち葉掻(か)きに山に入る人がいなくなったのです」。
 長福寺には"寺山"がある。本堂の裏手、なだらかな斜面に造成された墓地の後ろに広がっている。総面積は約7,500坪。いわゆる"里山"で、樹種は主にナラ、クヌギなどの灌木で、落ち葉と共に燃料や肥料に利用されてきた。手入れの行き届いた里山は美しく、訪れる人を癒してきたのである。
 しかし、手入れされずに放置された山は、猛烈な勢いで篠竹が繁殖して木々の間を埋め尽くし、密林と化した。
 「山が一面のジャングルのようになったんです。それを前にして心を痛めていたのですが、荒れた山を元に戻すには大変な人手や手間がかかりますから、なかなか手が付けられなかったのです。そのうち寺の総代や世話人の間から、この状態を憂う声が聞かれるようになりました」

心に信仰の木を植えよう
 岩本住職は大学卒業後、経済関係の出版社に勤務していた時に先代の住職の娘である夫人と結婚、後継者となった。 その経験から「これからの寺は情報公開していかねばダメだ」と考え、「寺は生きているうちに来るところである」と説き、積極的に人々が寺に来るように呼びかけた。青少年育成にも力を入れ、子どもたちには必ず法話をし、坐禅体験、掃除体験を通じて感謝の心を教える、といった活動を地道に続けた。 総代や世話人には、山を愛し、木を愛する心を広め「心に中に信仰の木を植えよう」と語りかけた。「檀家の中には、寺山があることすら知らない人もいた」という状況から「山を何とかしなければ」という声が出るまでに変わった。

「長生の森」と命名
 平成8年、総代・世話人による寺山の下刈り、間伐、除草剤散布が始まり、それが全檀家へ呼びかけての作業に発展した。
 平成10年、岩本住職は「彩の国森林サポータークラブ」というNPOの存在を知る。埼玉県の呼びかけで「県民参加の森づくりを推進する」目的で設立されたボランティア組織だった。さっそく協力を依頼し、檀家スタッフに加えてサポータークラブのボランティアが毎回40名以上参加して、長福寺里山の本格復興が開始された。
 "強力な援軍"を得て、平成10年から16年まで計7回の作業が続けられ、密林と化していた里山は、訪れる人を癒す本来の里山に戻ったのである。
 平成17年、長福寺に届いた会報『きらめき』創刊号の"一隅を照らす木"を植えようの記事に賛同した岩本住職の提案で、よみがえった寺山に植林することが決定した。植える木をけやきにしたのは、やがて来るであろう新本堂建築に備えてのこととか。既に整備済みの寺山にひのき200本が育っている。
 平成17年3月27日、集まった檀家の人々と共に、岩本住職はけやきの植林に汗を流した。記念の立て札には「長生の森」の名が記された(=写真)。長福寺の「長」、一隅を照らす運動スローガンである共生から「生」を取って名づけられた。長生の森は共生の森でもあるのだ。
[一隅を照らす運動推進会報『きらめき』第2号より]

長福寺・長生の森

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